最終日、片づけをしているとキャンプ地の近くに住むおばあちゃんがやってきて、手伝ってくれました。
僕達がキャンプをしたことに対して、おばあちゃんは涙ながらに喜んでくれました。こちらとしては喜んでもらえることをした覚えがないので、訳を聞いてみたところ・・・。
夜に人の声がしたのは数十年ぶりで、人の気配がしたから安心して眠ることができたということです。普段はしーんとした暗闇に耳を澄まし、ガサガサと音がしたらクマじゃないかと怯えながら過ごしているとのことです。
我々がたった2泊3日のキャンプをしたところで、限界集落で何かが変わることはないのかもしれません。それでも心にしっかりと残るものはありました。同様に集落のみなさんにも、感覚の部分で何かが残っているといいなと思います。