
今日は山陰の冬には似つかわしくないくらい良い天気でした。冬の間、空が青くて太陽が見える日はほんの数日です。
今日のように暖かい日はとても過ごしやすいです。寒くないから身体が動かしやすく、加えて、あらゆる労力が軽減されます。日中はストーブを焚かなくても良かったですし、夜になって火を起こしても、いつもより使う薪の量は少なくて済みました。
そんなこんなで、気温が高いところと低いところでは自給の方法にかなり差があると感じました。
暖かい場所は、太陽エネルギーをより多く受ける場所ということになります。日本では、北海道や東北よりも九州や沖縄ということになり、地球規模では、極地より赤道付近ということになります。
暖かい場所では植物もよく育ちます。生長量が多いということは、食糧やエネルギーなどの使用可能な資源の量も多いということです。すなわち豊かであるということになります。
また、暖かければ暖を取る燃料も少なくて済みます。燃料がよく育つうえに、そんなに使わなくてもよいということになります。さらに、沿岸部であれば豪雪の心配もしなくてよいのかもしれません。
こう書くと、暖かいところの方が過ごしやすく、自給をする条件が良いというように聞こえます。資源の面から考えると、それは事実でしょう。
ただし、寒いところであっても暖かいところであっても、土地ごとに固有の長所と短所があります。そして、古来からその地で生存するために最善の方法がとられてきたことでしょうし、それが文化をつくってきたのだと思います。結局は、どこかに特定のパラダイスがあるのではなく、「住めば都」という諺どおり、肝心なのはそれぞれの土地でいかに良く暮らすかということになります。
ところで、暖かいところの方が過ごしやすいといっても、世界規模で平均気温が上昇している昨今の状況はとても気になります。冒頭で述べたように、快晴で気温が高い今日のような日は過ごしやすいのですが、それ以上に地球上で起こっている変化がとても気になってしまいます。