現在の世界の人口はおよそ65億人。どの国の人々も貧困や食糧不足から解放され、戦争や争いに巻き込まれず、全ての人が高い水準の生活を送ることは、人道的見地からある意味当然のこととされており、大きな目標にもなっていることと思います。その意思に沿って、国と国との間で民間や政府機関の援助も展開されています。
一方、地球のポテンシャルを洗い直し、そこで扶養できる人口を算出し、適正規模を維持するという発想も必要だと思います。その場合、現在の人口はきっと多すぎるはずですから、好むと好まざると選別を意識しなければなりません。増えすぎた人間に対して地球がバランスを取ろうとしていて、実は既に選別や淘汰が進められているのかもしれません。
いずれも、根本的課題は地球と「人間圏」のバランスが崩れていること、また、それをどうやって取り戻すか、ということです。これは単純な問いかけではありますが、基準が人間社会なのか環境容量なのかという点で、まずは目標の設定が全く異なります。さらに、目標へ至るアプローチも別ものとなります。
いずれかの選択が迫られているとなると、それは人類の大きな分かれ目になり得ます。そして、どちらの考え方が現実的(=地球にとって持続的)か...?僕は断然後者だと思います。