毎日純白の風景しか見ていないと、新緑への欲求が高まります。ということで、緑の生い茂る写真をアップしてみました。
大学の頃、日本の植生は、氷河期以降に大きく変化しているということを習った記憶があります。簡単に言えば、気候変動に伴い、落葉広葉樹林と常緑照葉樹林の勢力範囲が変わっていったということです。
この植生変化が大きく起こった時期は縄文時代であったらしく、縄文人とこれら森林との関わりが指摘されているところです。すなわち、落葉広葉樹林と常緑照葉樹林の境界線がはっきりと存在していたわけではなく、焼き畑や森林伐採などの攪乱による縄文人の働きかけにより、常緑照葉樹林の中に落葉広葉樹林が残ったりしたようです。まさに、緑の海の中にある孤島のような感じですね。
攪乱によって孤島的な落葉広葉樹林が今日まで残ってきたように、日本の植生って実は多様なんですね。植生が多様だから、動物相も多様。生態系も多様。そして、それが日本の文化をつくってきたというわけです。