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数値によって組み立てられている現代社会
 今日の雪ネタ2つ目です。

 昨日のニュースで、僕が住んでいる町の積雪量が紹介されていたそうです。全国で最も雪の多い地域の1つだということでした。今日の夕方のニュースでは、18時現在の積雪量は101cmと放送していました。我が家から1km離れたところに、気象庁の観測ポイントがあります。ニュースの数値は、そこでの測定結果です。
 今日の昼に人間モノサシ(息子)を使って積雪量を実測してみました。積もっている雪を垂直に掘って暴れるモノサシを埋めたところ、頭の先まですっぽりと入ってしまいました。つまり、積雪量は約120cmあるということになります。この約20cmの差は何なのか...?
 実は、観測ポイントがあるのは、移転前の僕の職場です。7年前に観測ポイントの真横に車庫をつくっちゃって、それから積雪量が正しく測定されていないようなのです。その頃から、ニュースや天気予報で知らされる積雪量を聞いた町民が、「そんなはずはない、もっと積もってるぞ」と言っているのをよく耳にします。

 数字は単に「多い」「少ない」といった抽象的なものではなく、客観的に正確な情報を誰にも伝えるという役割を持っています。それ故に、数値の測定方法などが重要になってくるわけです。現代社会では、数字によって器具や機械、システムなどを動かす手段が構築され、特定の数値を行動の判断材料としているルールなども多く存在します。身近なところでは、血圧で健康度合いをチェックしたり、降水確率を見て傘を持って行くかどうかを判断したりします。
 今更、積雪量が101cmでも120cmでも大差ないですし、何かに重大な影響を与えているわけでもないと思います。それでも、やっぱり、白状した方がいいのでしょうか...?
by senang | 2005-12-17 22:16 | 【0】センシブルワールド
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