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開花、もうすぐ収穫
 昨年秋から育てている菜の花。雪が解けて花が咲き、今は種になっています。地ごしらえから種まき後の様子は以前の記事でお伝えしましたので、雪解け後の様子を2枚の写真にてお知らせします。

 3月下旬。秋に育った菜の花は、その後雪に圧されてしまってぺちゃんこになってしまいました。この無惨な姿を見た時、「全滅かなぁ」と思いましたが、ここからの成長ぶりに驚かされました。

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 少し暖かくなってからぐぐっと茎が伸び、1ヶ月くらいで胸までの高さに。4月中旬頃、満開になりました。花畑に近づくと、ミツバチの羽音がたくさんしています。例えるなら、飛行場で離陸を目前にした何機もの小型機が待機しているような感じです。

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 今現在は、茶色く枯れて種になっています。早く収穫しなければ、房がはじけて種が飛散してしまうのですが、時間がないうえに天候が思わしくなく、収穫作業に着手できません。
 ただ、収穫しても、これだけの面積だと種が採れる量はごくわずかです。それでも、種を播いてから収穫までどれだけの手間がかかるのかは体験できます。

 菜の花は連作できないとのことなので、今年は畑を休め、再来年以降に再チャレンジしてみたいと思います。
# by senang | 2008-06-25 18:27 | 【2】エネルギー
自給生活、やっててよかった。
 自給的生活を始めて1年以上が経過しました。昨日、もうすぐ10歳になる息子から、最高の賛辞をもらいました。小学校で課題として出された作文の1行です。

 「父さんは、力が強くて、山仕事が上手でかっこいいです」

 今はまだ右往左往しながら暮らしており、決して格好の良いものではないと思っています。それでも、そんなドタバタも含めて、子供はちゃんと見ていてくれるものなんだなぁと感じました。
# by senang | 2008-02-28 19:31 | 【2】自給について
メジロ
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 雪が積もると、小鳥の動きがよく見えます。道を歩けば、様々な種類の鳥がすぐ近くから飛び立ったり横切ったりします。我が家の回りの山際にも、ジョウビタキ、ツグミ、ホオジロなどが賑やかに飛び回っています。冬は広葉樹の葉が落ちて、地面が白いスクリーン状態になるので、素早い鳥たちの動きが把握しやすいのかもしれません。
 先日、机に座っていて目の前の窓の外でチラチラと動くものがありましたので目を凝らすと、メジロが1羽いました。この窓は裏山に面しており、よく鳥の姿を見ることができます。鳥もあまり警戒せずに近寄って来てくれるので、部屋にいながらバードウォッチングが楽しめます。

 話は変わりますが、たくさんの雪が積もり、毎日雪かきが必要となるなど、冬も体力仕事が多くあります。それで、「雪はうんざりだ」という声もよく聞こえてきます。
 考え方を変えると、雪や氷という固体の状態ですが、豊富な水に囲まれて暮らしているということを実感します。
 雪かきをしながら、ふとそんなことを思いました。
# by senang | 2008-02-25 08:01 | 【2】環境との対話
降って初めてわかったこと
 去年は記録的な少雪でしたが、今年はまずまずの積雪があるので安心しています。やはり、降るべき時に降るものがなければ不安になります。
 とはいえ、今の家に住んで初めて本格的な積雪を迎え、予期していなかったことが連発しています。最も驚いているのは、積雪量が多い地方なのに雪のことを考えて設計された家ではないことです。借家住まいの身分で偉そうなことは言えませんが、家の前の主は何十年間もどのように冬を過ごしてきたのかがとても疑問です。

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 公道から玄関先まで50mくらいあり、雪が降るとその間の除雪が大変です。前々から、冬は除雪が大変だなぁと想像していましたので、これはさほど驚いていません。しかし、お年寄りの1人暮らしや女性のみの世帯だったら、家から出ることができないということもあり得ます。
 上の写真は、公道に至る道を除雪した状態のものです。車が右に左にと滑るので、家に出入りする度にボブスレーのようなスリルを味わっています。

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 一番の問題は、玄関から続く道に屋根から落ちてくる雪が大量に溜まることです。軒先の真下にどんどん雪が落下してきて、歩ける場所がなくなります。それで、少しでも雪が少ない軒の内側を除雪して通路にします。ところが、きれいに通ることができるようにした翌朝には、また通路が塞がっています。積もっては落下し、除雪し、また積もっては落下するという繰り返しで、さながら賽の河原で石を積んでいるような感じになりました。
 上の写真は、玄関から撮影したもので、軒の内側に通路を確保したところです。落ちてくる雪を取り除いていたら、とうとう通路脇に身長くらいの山脈ができてしまいました。
 なお、画面左上に電柱とオレンジのカーブミラーがご覧いただけると思います。あれが公道との境目です。玄関先からあそこまで除雪をする必要があります。

 雪国では、屋根を何で葺いているかも重要です。瓦の部分は雪の滑落があまりないため、屋根の上に残ります。大量に残ると、その重量で家が潰れることもあるため、屋根雪下ろしをしなければなりません。しかし、今年はせいぜい腰くらいまでしか積雪量がありませんので、今のところは大丈夫です。
 一方、トタンの箇所は、雪がよく滑るのでどんどん落ちてきます。玄関前の通路もトタン屋根の下なので、大量に雪が落ちてくるという寸法です。
 本来ならば、雪が落ちて溜まると不都合な場所は瓦屋根にし、雪が溜まっても差し支えないところはトタンにするなどを考慮して屋根を葺く必要があります。しかし我が家は、瓦であってほしいところがことごとくトタンであるために、必要以上に除雪の手間がかかります。

 また、家の造りも雪の動きに大きく作用しています。例えば、L字型に曲がった箇所があると、L字の内側部分に集中して雪が落ちることになります。我が家の場合、家の裏がそうなっているため、大量の雪が溜まって屋根とくっつきそうになっています。さらに、落ちて溜まる雪がアルミサッシを圧迫し、たわんでしまいました。ガラスが割れて家に雪がなだれ込んでこないうちに、何とか対処しなければなりません。

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 雪が落下してくることを考えずに薪棚をつくってしまったものですから、今になって薪の取り出しに苦労しています。上の写真のように、薪の前にこれまた雪の山脈ができてしまっています。人が通ることのできる箇所だけ切り崩して薪を運んでいます。また、この薪棚は軒先があまり長くないために、山脈が発達してくると薪を飲み込んでしまいます。
 薪棚が完成した時、同じ集落の人が、「軒先をもっと伸ばさにゃぁ」と言ったことがあります。その言葉の意味が今になってわかりました。

 これは僕のミスなのですが、来シーズン用の薪にしようと思って木をストックしていた真上がトタン屋根だったのです。木の山の上に雪が落ちてきて、鋭角の雪山ができてしまいました。また、これが倉庫の入り口の前だったので、今は倉庫へ入ることができなくなってしまっています。

 ・・・などなど、降ってみて初めてわかったことが多く、除雪に明け暮れながらもとても良い勉強になりました。
 ただ1つ、未解決の問題があります。春になったら薪を置く場所を増設しようと思っていたものの、人間の動線と雪の動きを考慮すると、そのスペースがないのです。土地は有り余るほど広いのですが、雪のことを考えると適切な場所がないというジレンマに陥っているところです。
# by senang | 2008-02-24 01:10 | 【2】DIYな暮らし
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 昨年の秋、社会実験を行っているYエリアで、地元の食材加工グループに「地元産の材料でパーティー料理をつくってください」とお願いしました。そして出てきたのがこの料理。全てYエリア産です。食器もYエリア産です。「このコンニャクは○○の○○さん、シイタケは△△の△△さん」という具合に、生産している人の顔や場所も特定でき、トレーサビリティもばっちりです。
 もっとも、地元の方々といえども、このような料理を毎日食べているわけではありません。畑でできない食材は、村に1つしかないJA系列のお店で買うこともあるでしょう。その中には、遠方から運ばれてきた乾物や菓子類も多いと思います。
 そうであっても、食料自給率は抜群に高いということに変わりはありません。

 ちょっとその気になれば100%の地産地消ができる。人口はたった1,600人の村ですが、食料自給という点ではエリート的な場所だと言えます。
 食材や食器が全て地元産ということもさることながら、それで盛りだくさんの料理をささっとつくっていただいた方々の知恵と技に感服しました。
# by senang | 2008-01-08 18:36 | 【2】食と農