エコ・ワーク・キャンプ その5 不揃いな朝食
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 朝食はパンです。生地をつくって1時間くら発酵させます。生地がふくらんできたら、棒に巻き付けて炭火で焼きます。こんがり焦げ目がついたら食べ頃です。

 みんな早朝から寝ぼけ眼で火を囲み、パンがついた棒をぐるぐる回していました。
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# by senang | 2007-10-11 00:05 | 【3】プロジェクト
エコ・ワーク・キャンプ その4 買わない・捨てない
 エコ・ワーク・キャンプでは、できるだけゴミを出さないことが1つの試みでした。しかし、このことを意識せずにキャンプをすると、意外にも多くのゴミが出てしまったことに愕然としました。
 とりあえず、買ってきたものからは必ずといっていいほどゴミが出ます。例えば、包装紙、発泡スチロールのトレイ、ビニールのカバーなど。紙は燃やせば多少の燃料になりますが、ビニールやプラスチック類などは厄介です。

 「我々は捨てることを生活の一部にしている」

 今回のキャンプで、これを痛感しました。そして、次回のキャンプは事前の準備段階からゴミを出さない方法を模索しようと思いました。さらに、普段の生活でもゴミを出さないことを意識するようになりました。

 そうやって考えてみると、現代では買わないことがゴミを出さない第一歩であるとも言えます。廃棄物を出さないためにも、買わない生活・捨てない生活を送ることができればいいなと思い始めたところです。
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# by senang | 2007-10-11 00:00 | 【3】プロジェクト
エコ・ワーク・キャンプ その3 「まだまだ半人前じゃな」
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 日が暮れたので、枝を積み重ねて焚き火をしようと四苦八苦していると、招待に応じて夕食に来てくれた集落のおじいさんが2人やってきました。しばらく僕達の着火作業を見た後、ポツリとこう言いました。

「そんなんじゃぁ100年経っても火はつかんよ。」

 言うより早く、おじいさん達はすすっと積み上げた枝に近寄り、パキパキと折って火にかざします。すると、あっという間に火が燃え移り、枝の山にパッと火がつきました。

「山へ行ったら、雨が降っとっても火がつけられる方法があるんよ。」
「乾いた笹を取ってきてな、ほら、先を割ってやるとすぐにつくよ。」
「雨の中で火がつけれたら一人前やな。」

 先人の技はさすがです。
 キャンプのはじめに、自治会長さんが「それでも集落は消える」とおっしゃいました。しかし、この技を消してはならないと直感的に思いました。

 勢い良く燃えだした焚き火を後に、おじいさんはこう言い残してテントへ戻っていきました。

「火がつけれんってこたぁ、あんたらはまだまだ半人前じゃな、ほっほっほ。」

 ・・・恐れ入りました。
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# by senang | 2007-10-10 23:50 | 【3】プロジェクト
エコ・ワーク・キャンプ その2 現地調達
 食材などは現地調達が基本。初日の昼間は2班に分かれて集落内の各家にお邪魔し、どれだけ食糧を集めることができるかを競いました。

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 突撃訪問の結果、カボチャ、タマネギ、オクラ、ナス、ネギ、イトウリなど、コンテナいっぱいにたくさんの野菜をいただきました。ただ「野菜をください!」だけではなく、お礼としてさせていただく仕事の段取りなども同時に進めていきます。

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 炭も提供していただきました。ご自分で焼いた炭だそうです。とても良質な炭で、着火が良かったです。初日夕食のバーベキュー、2日目の朝食のパン焼き、夕食のカレーなど、火を使う場面で重宝しました。

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 野菜をくれたり、夕食に来ていただいたりしたお礼に作業をさせていただきます。写真は、田の法面の草刈りをしている様子。1つの家の周辺だけでも、5人で丸1日かかりました。「老夫婦が管理できる作業量ではないなぁ」「毎年、どうしてるんだろう?」などと考えながら黙々と草刈り機を振ります。
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# by senang | 2007-10-10 23:30 | 【3】プロジェクト
エコ・ワーク・キャンプ その1 「それでも集落は消える」
 レンジャーのスキルアップの意味も含め、9月に2泊3日の「エコ・ワーク・キャンプ」を行いました。最初のガイダンスで、自治会長さんがキャンプのねらいを説明しました。

「できるだけ物資は集落の中で調達し、ゴミを出さないことを心がけてほしい(エコ)。ただキャンプをして楽しんでもらってもいいですが、地元の人との接点づくりを心がけていただきたい。仕事を通して話題づくりができると思います(ワーク)。」

 なるほど、だから「エコ・ワーク・キャンプ」というわけです。

 キャンプ地は家が13軒で高齢化率の高い集落です。そこへ若者がどっと押し寄せてキャンプをするわけです。自治会長さんは、そんな状況を冷静にとらえてこう言いました。

「みなさんが来て多少の仕事をしてくれても、この集落が厳しいことに変わりはありません。それで限界集落でなくなったりすることはなく、やっぱり近い将来には消えるでしょう。ま、キャンプを通して答えをみつけるのではなく、限界集落の実態を知ってもらいたいと思います。」

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 キャンプの最初の作業は、我々が2泊3日を過ごす場所づくり。集落の中央を走る道路沿いにある草原を刈り払い、そこにテントを張ります。人数が多かったので草刈りは早く済みました。刈った草は集めて敷き詰め、寝る時のクッションがわりにします。

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 イスとテーブルを並べると、草原だったところが少しずつキャンプ地らしくなってきました。山から流れ出る水源から水を引いて台所をつくり、食事の準備を進めます。

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 夜になると、明かりに照らされたタープが映えます。夕食には集落の方々にも来ていただきました。昔の暮らしや集落の歴史などについての話をうかがいました。話が途切れることがなく夜が更けていきます。
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# by senang | 2007-10-10 23:19 | 【3】プロジェクト
草刈り部隊、出動
 レンジャーは新品の草刈り機を手に、早速現場へ急行。この日はTK大学とSK大学の混成チームで、その他のスタッフを入れて総勢7名で作業をしました。

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 草刈り機をほとんど初めて扱うというレンジャーもいましたので、まずはプロにレクチャーを受けます。先生の後ろにあるくぼみは、イノシシがミミズを食べるために掘ったものです。

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 一斉に作業を進めます。結局は「習うより慣れろ」。最初はおっかなびっくりだったレンジャー達も、しばらく放っておいたら段々とリズム良く刈るようになりました。

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 初めてのレンジャーが多かったとはいえ、数が多ければ早く進みます。半日で0.4haくらいを刈りました。

 今後、ここに堆肥を入れ、耕起して、菜の花の種を播きます。9月中にこれらの作業を終えておく必要がありますので、これからの約半月に作業が集中します。

【後日談】
 この日は7人だった草刈り部隊は、都合により次の日からレンジャーとプランナーの2人になってしまいました。僕は、若い彼らを「バリカンズ」と命名して激励したのですが、さすがに2人では作業がはかどらなかったようです。
 さらに、「バリカンズ」隊長がスズメバチに刺されてしまい、しばらく後に軽いショック症状が出てしまいました。幸い、命に別状はなかったのですが、しばらく経っても手がパンパンに腫れ上がっているとのことです。
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# by senang | 2007-09-15 03:05 | 【3】プロジェクト
草刈り機とチェーンソー
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 草刈り機が届きました。合計10台。写真は、早速レンジャーが草刈りに出かけるために車に積み込んだ様子です。こうやって並べてみると壮観です。

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 草刈り機と同時に、チェーンソーも2台入りました。秋になったら伐採と薪づくりに使用する予定です。

 現在、これらは化石燃料で動いています。今僕が目指しているのは、化石燃料からの脱却と持続的な資源活用なので、一刻も早くこの現状を何とかしたいと考えています。菜の花からBDFを、米からアルコールを採取することを始め、早期にバイオ燃料へ移行する必要があります。これは、社会実験で優先して実現すべきことだと考えています。
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# by senang | 2007-09-15 02:45 | 【3】道具・機械・場所
「Yらぼ」がオープン
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 これからYエリアで活動をしていくにあたり、事務所機能やミーティングのできるスペース、機材の保管庫などが必要になります。そこで、廃校になった小学校に現場オフィスを構えました。愛称は「Yらぼ」。
 昨日からインターネットが開通し、コピー機や電話機などの機器類が揃いました。ネット環境が整ったとはいえISDNです。田舎ではこれが精一杯でした。大きな仕事はできませんが、最低限のメールのやり取りは可能です。
 明日の午前中は早速ここでミーティングです。その後、レンジャー出動前の打ち合わせを行い、午後から未耕作農地や独居のおばあちゃんの家周辺の草刈りに出かけます。

 ここにはたくさんの同居者がいます。下の写真もその仲間。板壁に空いた穴から出入りしており、校舎の内側に巣をつくっているようです。ちょうどオフィス(教室)の薄い壁と外壁の隙間に巣があるらしく、耳を澄ましていると「ぶぶぶぶぶぶ・・・」と低い羽音が聞こえてきます。
 これから秋にかけて、彼らは凶暴になる季節。お互いに刺激しあわないように気をつけて同居したいと思います。

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# by senang | 2007-09-11 23:46 | 【3】道具・機械・場所
日本という船が沈む
 ある新聞記者さん曰く。

 経済学者であるK大学のD准教授などは、物事の価値観を全て経済コストで測るそうです。典型的な主張として、家と家との距離が遠い農山村は生活を維持するためのコストがかかるから、まとまって都市部へ出てくればよいというものがあります。そうすれば、サービス提供にかかる社会的コストを抑えることができるという寸法です。さらには、このような考え方の延長線上として、都市はもっと都市化すべきである、農山村はなくなればいいというお考えをお持ちのようです。
 僕としては、そうやって出て行った先に何があるのか、彼はそこに何を見いだそうとしているのか、じっくりと聞いてみたい気持ちになりました。

 さらに記者さんは続けます。

D准教授だけではなく、その師にあたる経済学の大家や元大臣のT氏なども同様の考え方を持っているとのこと。T氏に至っては、人が故郷を離れるのは場所を問わず日常的なことであり、農山村から人が出て行くのも人生の選択の1つである、だから取り立てて問題視すべきものではないという主張をされたことがあるそうです。かつて経済再建を担った人物がこの程度の認識しかないわけです。

 日本の経済や政策を左右する立場の者が、概してこのような考え方にあることに大きな危機感を覚えます。さらに、日本の人口の約7割が都市部で暮らしていることを考えると、大半の日本人は、資源の生産・循環について実感もなければイメージも湧かないんだろうなぁと思ってしまいます。将来に希望が持てなくなるのもうなずけます。

 限界集落で記者さんとそんな話をしながら、「あ、日本はもう終わったな」と感じました。その後には、ほどなく現代文明も終焉を迎えることになるでしょう。
 そもそも、資源枯渇時代が来るなんてことは、SFの世界くらいにしか思っていないのではないでしょうか。
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# by senang | 2007-09-06 19:47 | 【2】自給について
堆肥散布
 この記事のカテゴリは「エネルギー」です。堆肥散布とエネルギー、一体どんな関係があるのかおわかりでしょうか?

 我が家には5m×20mくらいの農地があります。日当たりが良いのですが、現在は使っていません。隣の家(我が家から500m離れています)のおじいさんによると、かつては田んぼだったとか。
 この度、ここをミニエネルギーファームにすべく作業に取りかかりました。畑からエネルギーを採取しようという試みです。具体的には、菜の花を栽培して油を取り、食用などに用いた後、精製してBDF(Bio Diesel Fuel)にしようというわけです。
 これは、「菜の花プロジェクト」などと称して、数年前から全国各地で取り組みが行われています。NPO法人などが組織的に事業展開する場合、それなりの活動として成立すると思います。今回は、それが週末自給人のライフサイクルにマッチするものなのかどうかを検証したいと考え、個人または家族という単位で実施することにしました。

 ここで菜の花について少しだけ解説しておきましょう。
 まず、耕起と施肥を行い、9月に種を播きます。菜の花は土地収奪性が高く、多くの肥料を必要とします。野生化したものであれば土壌が痩せていてもそれなりに成長しますが、実を取る目的には適さないとか。
 種を播いた後、秋にある程度成長し、冬が来ると雪の下で春の到来を待ちます。そして春が来ると、ご存じのとおり黄色い花畑になります。
 ただし、初めての土地ではなかなか育たないという話もありますし、水はけが良くなければ育ちにくいとも言われています。今年から来年にかけて、そのあたりの相性を見ながら、楽しんで取り組んでいこうと思います。

 それで、菜の花栽培の第一歩が堆肥散布なのです。

 菜の花は多くの栄養分を必要とするため、肥料をたくさん入れます。しかし、化学肥料は使いたくありませんので、昔ながらの堆肥を播くことにしました。
 知り合いに「堆肥がほしい」と頼んだところ、ある朝電話があり、「今から行くよ」ということです。しばらくすると、堆肥を満載した軽トラックが我が家へやって来ました。

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 今更言うまでもなく、堆肥は動物の糞と藁や草などを混ぜて発酵させたものです。少し(?)臭いがあります。たちまち色々な虫が寄ってきます。知り合いのおじいさんは、手早く堆肥を畑に山積みにし、「また来るよ」と言い残して去っていきました。結局、1日がかりで5往復もしてもらい、我が家には有り余るほどの堆肥の山ができました。

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 大きなフォークを使い、積まれた堆肥を畑にまんべんなく広げます。どんどん堆肥が届くので、家族みんなで堆肥を運びます。写真は息子が手伝ってくれている様子ですが、ヤツめは2分もしないうちに「はい、休憩」と言って遊びだしてしまいました。

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 畑一面に堆肥を広げた後、耕耘機で耕します。これ、やってみると結構面白くて、結局は妻がほとんど耕してくれました。
 この後、しばらく養生して堆肥と土を馴染ませ、排水のための溝掘りをする予定です。約1m間隔で深さ30cmの溝を掘るのですが、これがかなりの重労働。

 ところで、黙々と堆肥散布をしていると、色々と考えることもあります。
 現在、僕は小学生より牛が多くいる町に住んでいます。農業機械の普及で牛耕がなくなっていっても、数頭の牛を飼っている家がまだまだ存在しています。それは、良い堆肥をつくるためでもあります。我が家に堆肥を運んでくれたおじいさんによると、「やっぱり堆肥が一番、米の味が全然違う」ということです。
 堆肥には色々なものが混ざっています。牛の糞、稲藁、草刈りをした後の草など。牛が草を食べて糞をします。稲を刈り取った後には稲藁が出ます。これらを混ぜ合わせ発酵させて堆肥ができます。堆肥は田畑に戻って再び稲になります。これぞ里山のサイクル=循環です。

 そんな循環系の中で無理なくエネルギーファームを成立させること。それが僕の目標です。そして、そこで取れたエネルギーを使った暮らし方は、きっと次の社会の構築に通じると確信しています。
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# by senang | 2007-09-06 00:40 | 【2】エネルギー