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薪割り
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 この時期、朝晩の冷え込みが厳しくなり、そろそろ本格的な暖房器具が必要になってきました。薪ストーブをつけるために大工さんに煙突工事を頼んでいたところ、今日、やっと煙突が設置されました。炉台も自作しました。あとはストーブ本体が納入されるのを待つのみ。
 ・・・と思いきや、燃料を用意する必要があります。家の薪小屋には少々の薪が積んであったので、しばらくはこれを使って暖を取る予定です。しかし、冬を越すための十分な量はありません。
 嬉しいことに、先日、友達が大量の木を持って来てくれました。クリの仲間のアベマキです。アベマキは固く、火持ちがする良質の薪になります。寝る前に太めの薪をストーブに入れて空気調節をしておけば、翌朝まで部屋を暖かく保つことができます。
 現在、これを斧で割って積み上げる仕事に精を出しています。寒い時期なのに、30分も薪割りをすれば玉のような汗をかきます。翌日は手のひらから腰まで筋肉痛になります。しかし、この作業をやらずに本格的な雪でも降れば目も当てられません。怠けていると凍えます。

 風呂もストーブも、薪の調達にかかったお金は現在のところ0円。使えるようになるまでの労力は自分で補うことが必要ですが、良い運動になり、生産的です。

 今後の消費状況にもよりますが、今ストックしてある薪の4倍の量は必要かなぁと思っているところです。冬まで間に合うのか...?
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by senang | 2006-11-15 17:47 | 【2】エネルギー
風呂釜の炎
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 我が家の風呂は薪で焚きます。一応、灯油を使う給湯器があり、蛇口をひねれば瞬時にお湯が出てくるのですが、使っていません。自給をテーマにしているから使わないというだけではなく、給湯器のお湯は何となく重みがないのです。「重みがない」というのはとても抽象的な表現ですね。何というか、熱がないというか、暖まらないのです。薪風呂は、身体の芯から暖まります。ぬるいように感じても、しばらく湯舟に使っているとじわーっと暖まってきます。
 風呂を沸かすため、家の者の誰かが風呂釜の前に座って火の番をします(写真は風呂釜で薪が燃えている様子です)。1日1時間。1ヶ月で30時間。手間暇がかかります。この時間をどのように解釈するのか...?

 貴重な1時間を他で有効に使うのか、火を見つめながらぼーっと釜の前に座っているのか、どちらが良い過ごし方だと思いますか?

 時間の価値や過ごし方は人それぞれだと思いますが、風呂に入る準備だけに毎日1時間をかけている人は、今の日本では少数派なのかもしれません。僕は、こう考えるようになりました。
 ↓
 毎日1時間ずつ、火の扱い方を学習する機会を得ています。毎回が学習です。同じ火は二度としてありません。昨日は上手く焚けたと思ったら、今日は煙だらけ。気がついたらアッという間に火が消えてしまっていたということもあります。
 また、気持ちを落ち着ける修練をする時間でもあります。不思議なことに、焦って手を出すと、効率良く火が燃え上がりません。風呂に入る時間が余計に延びてしまいます。
 さらに、揺れる炎を見ながら色々なことを考えるチャンスでもあります。漫然とテレビを見て過ごすより、じーっと炎を見つめていると新しい発想が出てくることもあります。アイディアが湧いて風呂も沸く。一石二鳥です。

 こんな感じで、毎日、生の火と対峙します。生活の中にそんな時間を取り入れることは、物事に対する考え方や日々の生活に少しずつ影響が出てくると思います。
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by senang | 2006-11-14 18:22 | 【2】環境との対話
挨拶のできない集落
 引っ越して地元の集落に仲間入りしました。全部で40戸弱の小さな集落です。他の家は主要道沿いに並んで立地しているのですが、我が家はそこから脇道へ入って500mくらい進んだところにポツンとあります。普段の近所づきあいという意味では、あまり実感がありません。
 この集落なるもの、一般的には地域活動の最小単位として理解されています。ただし、全国的な定義はありませんし、役割も千差万別。市街地では町内会や自治会と同等のものです。
 田舎の集落は、かつて(圃場整備と機械化が進む前)は農業を共同実施する単位でした。今でこそその必然性は失われつつありますが、農業以外でもお葬式や道の草刈り、祭りの準備などをみんなで実施しています。また、役場からの伝達事項や配り物があれば、集落単位で受けます。今の時代、集落がなければ生きていけないということはありませんが、それなりに地域の結束力を保っています。
 このあたりでは、在住者はみんな集落に入ることが暗黙の了解のようになっています。アパート形式のマンションや転勤族などは別として、定住するとなると集落に入っていなければおかしなヤツ扱いされてしまいます。よほどのことがない限り、 集落はそこに住んでいる限り属さなければならないもの・属してしまうものということになります。また、自分の住んでいる集落が嫌だからといって、違う集落に入ることができません。

 おおよそ50年くらい前までは、農作業や山仕事が生活の主要部分でした。つまり、土地に立脚した生き方であったというわけです。そのような生活スタイルにあっては、「地縁組織」である集落は生活や生業の根幹を成していたのだと思います。
 もっとも、今の時代は、職業が多様化し、通勤が遠隔化し、人々の価値観や興味関心も一様ではありません。そのため、生活に関するほとんどの部分を集落で何かをしようとすることに無理が生じてきました。良いか悪いかは別として、集落の役割や価値が薄れてきたと言えるでしょう。数百年続いてきた集落にも、時代に合わせた対応が必要なのかもしれません。

 話を戻しまして・・・

 引っ越し直後、顔見せをするということでしたので、家族揃って寄り合い会場である集会所に顔を出しました。少し早めに着いたので、みんなが揃うのを待ちます。到着した人には「こんばんは」と順々に挨拶をしました。顔見知りもあったので、しばし談笑することもありました。反面、初対面の人の中には、こちらが挨拶をしてもしげしげとこちらを見つめるだけで無言で通り過ぎる人もいます。
 集落の中は固い挨拶抜きの良い関係なのかもしれません。勝手知ったる関係で、それはそれで良いことなのでしょう。しかし、裏を返せば、集落は排他的な社会であると言え、外部や部外者に対する外交手段をあまり持っていないのかもしれません。

 挨拶は集落の体質ではなく、人と人とのコミュニケーションを取るうえで社会人として最低限の手段でしょう。今時の小学生の方がハキハキと元気に挨拶をします。それだけに、ここの集落には挨拶すらできない大人が大勢いるところなのか!?という第一印象を持ったところです。
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by senang | 2006-11-14 10:53 | 【2】コミュニティ
chapter2のテーマ
 家屋の前にビニールハウスつきの畑が広がり、その向こうには田んぼが広がっています。そして、家、畑、田んぼを挟むような感じで前後に山があります。
 最初の話し合いの時、縁側から畑と田んぼを見下ろしながら、家の向かいの山を指さして大家さんが言いました。

 「ここから見える山は全部ウチの山ですよ」

 その後、航空写真でざっと敷地を確認したところ、野球場がすっぽり入るくらいの広さがありました。家を借りるにあたって、これらを好きに使ってもらって構わないということです。自給を試みるには願ってもない話。
 ただし、残念ながら本業があるので田んぼの管理まではできそうにありません。当面は米の自給を見送るとして、できるところから手をつけていこうと思います。

 一家が持続的に自給するためにはこれだけの土地で十分なのか?また、これだけの土地があればどれだけの人数が養えるのか?それがchapter2の最大のテーマです。これについて、自分と家族の生活を通して、楽しみながら立証していきたいと考えています。

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by senang | 2006-11-12 01:46 | 【2】自給について
古くて新しい家
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 築何年の家なのかと問われると、やや返答に困ります。最初にこの場所へ家が建てられたのは、おそらく明治時代でしょう。その後、わらぶき屋根が取り払われたり、建て増しや改造が何度か行われたりして、現在に至るようです。つまり、100年くらい経った古めかしい部屋もあれば、比較的新しい(とは言っても築25年くらいの)部屋も混在しています。
 古い部分の柱は、シロアリに食い荒らされています。家全体が少しねじれていて、傾いています。そのうえ、僕が入る前の約1年間は空き家だったので、傷みが加速したと思います。それでも、手を加えれば少しは家も元気になり、また、寿命も延びることでしょう。
 前の主は、DIY精神あふれるおじいさんだったようです。電気の配線や壁の塗り替えなどを自分で行うなど、決して上手とは言えませんが、至る所に手が加えられています。細かいところにまで先人の息づかいが感じられ、また、歴史が感じられる家です。僕も先代の努力にならい、より快適に、しかし大事に住まわせてもらおうと気持ちを新たにしました。

 そんな矢先、掃除の手伝いに来ていた友人が台所の床を踏み抜いてしまいました。湿気が溜まっていて腐敗していたのです。穴から縁の下が見え、冷たい空気が入ってきています。
 「おじいさん、ごめんなさい!」と心で叫びつつ、慌てて板を買ってきて穴を塞ぎました。

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by senang | 2006-11-10 21:11 | 【2】DIYな暮らし
chapter2
 山の中の一軒家に引っ越しました。「chapter2」はここから始まります。

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「chapter1」から「chapter2」へ
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by senang | 2006-11-09 19:29 | 【2】自給について