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里山はブームなのか? -レンジャーの話から-
 今日、レンジャーの1人と話しました。彼女は、大学生の時に里山保全団体に関する調査を行っています。調査の一環として、どんな人が里山保全活動に関わっているのかについて調べたところ、次のような傾向が見えてきたとのことです。

 「里山を守ろう」という意向を持って参加している人は、大半が都市住民である。しかも、かなりイメージに左右されており、必ずしも「里山とは何か」「なぜ保全が必要か」ということを理解しているわけではない。
 在住地付近の里山が荒れていてもあまり関心はなく、メジャーなところ、きれいに手入れされているところ、インターネットなどで情報が入手しやすいところに興味を持ち、そこを守りたいという意識があるようだ。
 今、団塊の世代の大量退職と時期を同じくして、里山は一種のブームになっている。


 こんな話を聞きながら、僕は次のように感じました。

 農地や里山を復活したり、空き家を補修したりという作業を呼びかけると、それなりに反応はあるのかもしれません。しかし、それが名も知らぬ辺境の地の限界集落で実施するということになると、やはり関心は薄れるのかもしれません。また、ブームであれば、熱気が冷めると里山に関わりたいと思う人が少なくなるのかもしれません。

 ネームバリューやブームで里山保全に関わる人は、どちらかと言えば来てくれなくてもよいと思っていました。しかし、里山に対する一般的な関心がこのような傾向であり、大衆を巻き込んだ社会システムの変換に着手するのであれば、ここを出発点にしなければならないという状況にあります。また、きっかけはどうであれ、来たことでその人や地域にとって何かの変化が起こったり、百聞は一見に如かずでイメージがガラリと変わるのであれば、それはそれで良いのかもしれません。

 話をしてくれたレンジャーは、大阪からの参加で1週間滞在します。その間に、都市住民と限界集落でどのような作業を組み立てることがベストなのか、じっくり考えてもらう予定です。
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by senang | 2007-08-13 19:18 | 【3】スタッフ
里山レンジャー説明会
 具体的に社会実験を担う人材として、里山プランナーと里山レンジャーを想定しています。両者について6~7月のところで公募を行いました。

 里山プランナーは、現場での段取り役・調整役です。社会実験を進めるにあたって、どの場所で何をするかを企画したり、必要な道具の確保や準備を進めたり、住民や関係者組織などと交渉を行ったりします。
 公募&選考の結果、5名が確定しました。4人が30歳代で、1人が50歳代です。予想以上に専門性の高い人材が集まりました。うち1名はYエリアに住み込み、現場密着型で作業を進めることにしています。あとの4名は月に数日程度来ていただき、調査を行うと同時に専門的な見地からのアドバイスをいただきます。

 「里山レンジャー」は、大学生を中心に組織される実戦部隊。集落での調査の他、草刈り、放牧、廃屋の改修、エネルギー作物の栽培などに携わる予定です。
 昨日、里山レンジャーへの説明会を行いました。「里山の資源を活かした社会実験」というキーワードに、焼き畑や空き家改修のイメージ写真が載ったポスターをみて応募いただいた方々です。応募があったのは、結果的に20名を超え、説明会に来たのは13名。
 きっと、ポスターだけでは何をするのかわからなかったと思います。なので、説明会では具体的な作業を細かく説明いたしました。それでも、「これまでうち捨てられていた資源を使う」という前例があまりないため、内容がうまく伝わらなかったかもしれません。説明後は質問や意見が1つも出ませんでした。というより、彼ら・彼女らには里山での作業や手入れについて実体験がないために、具体的なイメージがつかめなかったのかもしれません。

 里山レンジャーの20人がいかに楽しみと主体性を持つことができるか?それが社会実験の成功の鍵だと思います。説明会では質問も何もありませんでしたが、大学の授業とは違って、自分で企画して動いていくことの難しさと面白さを感じてほしいと思います。
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by senang | 2007-07-31 17:07 | 【3】スタッフ