カテゴリ:【1】100年後( 10 )
第三次世界大戦
 先日、第三次世界大戦は遅かれ早かれ起こるのではないかと妻が言いました。この根拠には、社会の動きには人類の思念が色濃く反映されるという仮説があります。それは、みんなが良い方向に持っていこうとするのなら良い世界になるだろうし、悪い方向に持っていこうとすればそうなってしまうという原則論を指したものであります。確かに、今の世界情勢、具体的には各国の為政者を見ていると、地球を良い方向に持っていこうと考えているとは到底思えませんね。
 これに加えて、妻は人類のイメージ醸成が破滅思想に基づいて進んでいる点を指摘していました。その一例として、近未来を描いた大ヒット映画を挙げています。例えば、マトリックス、ターミネーター、スタートレックなどなど。これらは、第三次世界大戦とも呼ぶべき大戦争が起こり、その後の世界が描かれています。

 言われてみれば、明るい未来を描いた映画というものはほとんど見あたりませんね。映画制作者のみならず、人類は往々にして破滅志向を持っているのでしょうか。それとも、現代文明を懐疑的に思う人が多く、このままでは大規模なカタストロフィが起こることは不可避であると考えているからなのでしょうか。

 映画をつくるというところまではいきませんが、明るい未来像を思い起こさせるようなものが世に出せたらいいなと考えています。できれば、実践に基づくドキュメントタッチのものがいいですね。
[PR]
by senang | 2006-10-04 18:52 | 【1】100年後
今の社会や価値観とは決別する 2 - 格差の拡大-
 最近、格差が広がっていると言われています。その実態は、正社員と非正社員(臨時、パート、アルバイトなどフリーターに属する者)との間の所得格差ということらしいです。低所得者層では、収入が少ないことが要因となって結婚に二の足を踏む者が増え、ひいては少子化につながっているという分析もあります。さらに、全体的には少数である高額所得者が、日本の全所得額の大半を占めているという偏った実態もあります。
 格差拡大の本質的な問題は、所得のアンバランスの発生や低所得者層の発生ではないと思います。個人的な仮説ですが、社会観や価値観のレベルが下がると、所得に限らず様々な局面で格差が広がるというような法則性や因果関係があるように感じます。所得についても、格差が出ているのであれば、景気や経済の動向を分析することに加え、仕事、社会、生き方などに対する国民の考えがどうなっているのかを調べた方がよいでしょう。

 現状を出発点として考えた場合、格差はますます広がり、二極化してしまうのではないでしょうか。なぜなら、今は決して社会観や価値観のレベルが高いとは言えないからです。戦後の日本は、確かに急速な成長を遂げました。反面、アメリカ的な家族像や社会像が追求され、消費が美徳とされ、物質的な豊かさが価値観の至上として位置づけられました。このようなライフスタイルと考え方を進めてきた結果が、昨今の格差の拡大を招いたと考えることもできると思います。
 この即物的な価値観から脱出しない限り、格差は拡大し続けるでしょう。そして、その格差(ギャプ)を現在の社会システムではリカバーできなくなる日が来ると思います。その時に破綻を迎えます。猶予期間は15~20年といったところではないでしょうか。

 社会そのものに軌道修正をかけるならば今しかチャンスはありません。しかしそれは、大変な労力と時間がかかります。危機感を感じた少数の人が軌道修正に労力と時間をかけたとしても、大多数の人は上記のような価値観から脱出できないでしょう。
 格差の一層の拡大が招く社会の破綻。それが一昨日に記事として書いた「分岐点」なのかもしれません。そして、正確には「分岐」するのではなく、社会の破綻を乗り越えることができなければ淘汰され、乗り越えることができる者=新たな価値観を持つ者に生き残る余地があるという構図なのではないかと考えています。

 今後の15~20年で社会の軌道修正を試みるのか、個々のレベルで生き残るための価値観を身につける=発想を変えるべきなのか、または両方が同時に進むのか・・・。いずれにしても険しい道のようです。
[PR]
by senang | 2006-08-09 23:57 | 【1】100年後
今の社会や価値観とは決別する 1 -分岐点の訪れ-
 今の社会が持続的ではない、近々破綻するという前提で以下の話を進めます。

 持続的な社会を実現するためには、これからの20年間が特に肝心であると考えています。今のままこの期間を過ぎると、後戻りはできず、文明の限界を迎えるということになります(2020年問題)。
 それでは、現在の社会を路線変更するだけで新たな社会の構築が可能なのでしょうか。個人的には、それはかなり難しいと感じています。現在の社会システム、国、人などに依拠したままでは、20年かかっても50年かかっても新しい社会は実現しないでしょう。

 早期に結果を出す(出さなければならない)のであれば、既存の社会や価値観との決別が必要なのかもしれません。固定観念や先入観を捨て去り、これらに交わらない別の理念や価値基準を見つけ、しっかりした柱を立てることが不可欠なのではないかと考えているところです。
 それは、本ブログで前々から述べている、安定(ポスト成長)や創造(ポスト消費)ということかもしれません。また、現在の経済的価値を至上とするのではなく、幸福度や知的度など、精神性のレベルや豊かさを表現できる新たなものさしが必要なのかもしれません。
 今の世の中から全く隔絶された今後の動きを構築することは現実的ではないと思いますが、今の価値観や仕組みとは決別するくらいの腹づもりはしておくべきだと思います。具体的には、「国の中に国をつくる」という発想をしてみるのも一興かもしれません。

 人間社会が二手に分かれる・・・。100年後の世界に至るまでの間には、そんな分岐点に直面し、人々はいずれかの選択を迫られるのではないかと考えているところです。
[PR]
by senang | 2006-08-07 13:41 | 【1】100年後
20年後
 「100年後」という時間スケールを長すぎると感じていません。しかし、よく用いられる「短期・中期・長期」という表現になぞらえると、100年は長期ということになるのでしょう。

 では、短期や中期をどのようなスケールで設定すればよいのか?

 最近、あちらこちらで「20年」という言葉をよく耳にします。例えば、バイオ燃料が主流となってエネルギーファームが確立されるまでには20年を要するとか、今は将来が見えない時代であっても、今年生まれた子供が成人(20歳)する時のヴィジョンを描こうとか。また、個人的に身近な例で恐縮ですが、20年後は僕が定年を迎えて第二の人生を歩むような年齢になっています。

 ともあれ、20年後が1つの節目になるのかもしれません。今から数えると2026年。現代の文明が破綻すると予測されている2020年の年代でもあります。
 その後の100年を考えるうえでも、今からの20年が重要な意味を持つのかもしれません。
[PR]
by senang | 2006-07-05 23:14 | 【1】100年後
様々な100年後(その4)
 僕が住んでいる町に林業に携わる知り合いがいます。同年代のIターン者で、家族ぐるみのつきあいをしています。
 この人、しょっちゅう妙な生き物を持ち込んでくるのです。赤マムシの文字どおり真っ赤なマムシ、色素が抜けて内臓や骨が透けて見える突然変異のアマガエル、全国的に珍しいグンバイトンボなど。この前は、網ですくい取ったと言ってコウモリを持ってきました。

 しかし、彼はただの妙な生き物マニアだけではなかったのです。

 昨日、彼の大演説を聞かされました。話し出したら止まらないという感じで、人の話も聞かずに熱弁をふるっい続けます。
 そこで驚いたのは、その大演説がこのブログで僕が書いている内容と同じ路線であったということです。彼は、化石燃料に頼った文明の限界、成長型社会の限界、世界的な人口急増に問題意識を持ち、その解決方法を里山資源とその利用の技術・知恵に見出そうとしています。「灯台もと暗し」とはまさにこのことでした。

 そんな彼が語った地球の未来です。
  ↓
 世の中、全部おかしいねん。でもな、人間は行き着くとこまで行くと思うで。「我先に」と蜘蛛の糸に群がってくのが今の社会やからな。でもな、糸はそのうち切れるよ。
 石油がなくなるより温暖化の方が先に深刻になって、人間は住めへんなる思うで。そのうち人間が絶滅して、100年よりもっと先かもしれんけど、新しい生き物が誕生するんちゃうかなぁ。サルみたいなのが巨大な鳥の影に怯えながら暮らすような感じで。

 2020年問題について話を振ると、彼はこう言いました。
  ↓
 今、何年かいな?2006年やろ?あと14年しかないやん!?あれ、生きとる間やん!いや、僕はな、そんなに早う絶滅せぇへん思うけど、住みにくぅなっとるのは確かやろ。

(以上、30歳代・男性)

 問題意識と目線が同じ人が、こんなに身近にいたということが何よりの驚きでした。同じような意識を持つ人間があと少し集まれば、この町で何かが動きはじめるのではないかという感触を持っています。
[PR]
by senang | 2006-06-01 10:23 | 【1】100年後
様々な100年後(その3)
 様々な方に、100年後はどうなっているのかという問いかけに答えていただいているところです。今日はその第3弾を紹介いたします。

 100年後、22世紀はドラえもんが生まれた頃です。(ちなみにドラえもんは確か、2112年9月3日生まれだったと思います。)世界はドラえもんが生まれた頃のように、ネコ型ロボットや、人間もロボット化しているんでしょうか?四次元ポケットもあるんでしょうか?
 そこまで飛躍的に進化しているとは思いませんが、少なくとも、エネルギー環境は目を見張る進化を遂げていると想像します。何しろ、石油は底をつき、それでもエネルギーは日々使われる一方。きっと、太陽や空気や水や風や土や・・・使えるものは何でも使ってエネルギーを作る技術を考えているんでしょう。根本を変えようとはせず・・・(つまり、消費削減ですね。)
 その結果、地球はやせ細り、仕方なく人々は他の星へ行って暮らすことを望むようになります。今でいう、田舎回帰というか、Iターンのように、地球から異星へ生活の場所を変えるんですね。そしてまた、そこの全てのエネルギーを使い果たし、また別の星へ移動します。そして、宇宙すべてを使い果たします。
 そうしているうちに、地球をリサイクルできる技術もできるのでは?(イメージ的には充電するとか!?)
 23世紀頃には、また地球に戻ってきているんじゃないですかねぇ・・・
(30歳代・女性)

 地球外を視野に入れたご意見、ありがとうございました。資源を求めて他の惑星に群がる人間を想像した時、イナゴの大群が頭をよぎりました。殺虫剤を散布されないように、根本を見つめ直さなければ・・・と思いました。
[PR]
by senang | 2006-05-29 01:14 | 【1】100年後
様々な100年後(その2)
 やはり100年先のこととなると、イメージに共通項を得にくいのかもしれません。それでも、積極的に将来を考えていただける方がいることは嬉しいです。当たっているのか外れているのかは問題ではなく、まずは「100年後を考える姿勢」があるかどうかが重要だと思います。
 今日は、様々な方が考えた100年後の第2弾をお送りします。

 100年後、どうなっているか。高齢化社会は進み、社会は高齢者に対応したもので、今のように「高齢者=お年寄り」ではなく、労働者であり、社会の一員でありまだまだ責任の大きなものとして扱われている。安息、隠居などと言う言葉は死後であり今の沖縄のように「80歳未満は若輩者!」高齢になっても働きやすいように生活しやすいように町は作りかえられている。人生の先輩としての求められる役割りは大きく、いささか与えられたり今のようにねぎらわれることは格段に少なくなってきている。
 若年層、中年層にいたっては、今のスウェーデンのように高額な税金を払うが、教育、医療においては完全保障となっている。老後も保障していく形である。
 地域的なつながりも多いが、全国世界との交流も、行政ではなく個人単位でのものが多くなり、生活、業務に関して生かしていける活発な社会となっている。ひいては日本らしさを実感できる社会となっている。
(40歳代・女性)

 「ひいては日本らしさを実感できる社会」になっていることが大事だと感じました。ご意見からは、社会保障制度をはじめ、システム的に成熟した社会の到来がうかがえます。

 ありがとうございました。
[PR]
by senang | 2006-05-23 19:15 | 【1】100年後
様々な100年後(その1)
 みんなが考えている100年後の世界とはどういうものだろうか?・・・という素朴な疑問がきっかけとなり、何人かの人に問いかけているところです。今日は、そのいくつかを紹介いたしましょう。題して、「あなたが考える100年後の世界」。

 東京が地震か何かでどかーん!となって、みんな田舎に逃げて来る。野菜が高く売れる。電柱がなくなって、電線は全部地中化。エネルギー源は、やっぱり電気。もしかしたら、電気は電線を通って送られるのではなく、電波のように空中を伝ってくるようになっているのかもしれない。
(20歳代・女性)

 100年後なんて誰も本気で考えない。せいぜい自分が生きている間のことしか考えない。1年や5年を積み重ねていく話をしないと受け入れてもらえない。
(40歳代・男性)

 まずは身近なところから始めてみました。これから折に触れて100年後を語ってもらおうと思います。そして、これを読んでいただいている方。あなたが考える100年後も教えてください。
[PR]
by senang | 2006-05-16 23:29 | 【1】100年後
20世紀的価値観から抜け出せ!
 100年後。これを文字どおり数値として考えると、2106年の5月11日ということになります。勿論、2106年の世界を描くということは興味深いことであり、それくらい先を見越しつつ今を考えることはとても重要です。

 この解釈に加え、もう1つの「100年後」の考え方を示しておきます。

 1世紀は100年を単位としています。現在は21世紀。100年後ということは、22世紀ということになります。
 ここで、単純に20世紀(過去)、21世紀(現在)、22世紀(未来)と位置づけてみましょう。そのうえで、100年後の22世紀まで生き残ること、そのための持続的な生き方を模索するとなると、今の21世紀がとても重要な意味を持つことになります。つまり、「今をどう生きるか?」ということを明らかにし、そのことに心血を注くことが不可欠になるというわけです。

 それでは、過去があって今がある、今があって未来があるという連続性の中で、今を考えるために過去を振り返ってみましょう。つまり、20世紀をどう評価するか、20世紀はどんな時代であったかということを明らかにする必要があります。
 あらゆる面で、20世紀は特殊な時代であったと言えます。世界中の人口が爆発的に増えたのは20世紀ですし、文明の急激な進展によって独特の価値観を持つようになったのも20世紀です。都市ができ、人間が自然や環境など地球とのリンクを絶って生きるようになりました。物質的豊かさ(この場合、「豊かさ」という言葉には違和感を感じます)を獲得した一方で、今の社会状況は「消費社会」、「使い捨て経済」などと表現されています。
 さらに付け加えるならば、20世紀は人間性の喪失や劣化が著しく進行した時代でもあったと感じています。それは昨今のニュースを見れば明白です。常軌を逸した事件や、開いた口がふさがらなくなるような主張、無気力を増長する低俗エンターテイメントが乱れ飛んでいます。

 20世紀的価値観は100年後も有効なのでしょうか?個人的には、全く有効ではないと考えています。「そんなことない、今の世の中は人類の進歩の結晶だ!」、「今は昔に比べて素晴らしい世の中になった!」、「このまま行けば未来は明るい!」と本気で思っている方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃるのなら、そのお顔を拝んでみたいものです。

 ということで、これからの100年(21世紀)を考えるポイントは、22世紀まで生き残っていくために「過去100年(20世紀)の価値観をひっくり返す」ということ、そして、「22世紀に生きる子孫のために新たな価値観を生み育てること」だと考えています。
[PR]
by senang | 2006-05-11 17:19 | 【1】100年後
なぜ「100年後」なのか?
「人間の方向性」を考える
 「人間の方向性」を考えること。これが「【極楽】 chapter1」の最大の狙いです。そして、そのために判断材料や世界観を提示していきたいと思います。そして、「100年先まで生き残るためにはコレが必要だね」、「100年先に残った人間はこういう社会をつくっているよね」というイメージを多少なりとも描くことができれば成功です。

適度な時間枠の設定
 「人間の方向性」を考えるにあたり、本来ならば宇宙や宇宙の外へ意識を飛ばし、そこから地球や人間を見つめ、行く先を考えてみたいというのが本音です。また、100年後とはいわず1000年先を見越してみたいという気持ちもありますし、そもそも時間的概念を取り払って普遍的な将来を考えたいという気持ちもあります。しかし、今の自分にはそれを十分にガイドする術はなく、あまりに遠大な話をしてもイメージが湧かないどころか、読んでいただく方に混乱を与えるだけなのかもしれません。
 逆に、明日や明後日あたりに着地点を定めても、「何食べようか?」「どのテレビ番組を見ようか?」程度のことしか思いつかないかもしれません。数年後の話をしても、それで人類の方向性を語るには短すぎるでしょう。
 100年後という時間枠を設定したのは、地球規模で物事を考える時、それくらいがちょうど良いのではないかという理由からです。

地球の歴史上、最大のターニングポイント
 現在は、地球が始まって以来のターニングポイントと言ってよいと思います。地表に出現した生物の1つである人間が、地球の資源を掘り、地球を汚し、地球の形を変えながら成長を続けています。果たして、このような状況はいつまで持続可能なのでしょうか?個人的には、そんなに長く続かないと思います。100年?200年?それより早く、地球は「住めない星」になってしまうでしょう。
 この時期に100年後の世界を考えるということは、とても重要なテーマだと思います。そしてそれは、今を生きる人間の責任でもあると考えます。

他人事ではなく自分のこととして考える
 100年先を描くという作業においては、現実との接点を持ち続け、「人間の方向性」もその中で考えていくことが重要であると考えました。それは、今ここにいる自分、子の世代、孫の世代にとって、何が必要で何をすべきかを考えることでもあります。つまり、「人間の方向性=新たな可能性」は、我々が自分自身のこととして何ができるかを考えて行動した先に答えがあると感じています。

 「【極楽】 chapter1」は、そんなきっかけをつくる一助となればいいなぁと考えています。
[PR]
by senang | 2006-05-07 23:21 | 【1】100年後