堆肥散布
 この記事のカテゴリは「エネルギー」です。堆肥散布とエネルギー、一体どんな関係があるのかおわかりでしょうか?

 我が家には5m×20mくらいの農地があります。日当たりが良いのですが、現在は使っていません。隣の家(我が家から500m離れています)のおじいさんによると、かつては田んぼだったとか。
 この度、ここをミニエネルギーファームにすべく作業に取りかかりました。畑からエネルギーを採取しようという試みです。具体的には、菜の花を栽培して油を取り、食用などに用いた後、精製してBDF(Bio Diesel Fuel)にしようというわけです。
 これは、「菜の花プロジェクト」などと称して、数年前から全国各地で取り組みが行われています。NPO法人などが組織的に事業展開する場合、それなりの活動として成立すると思います。今回は、それが週末自給人のライフサイクルにマッチするものなのかどうかを検証したいと考え、個人または家族という単位で実施することにしました。

 ここで菜の花について少しだけ解説しておきましょう。
 まず、耕起と施肥を行い、9月に種を播きます。菜の花は土地収奪性が高く、多くの肥料を必要とします。野生化したものであれば土壌が痩せていてもそれなりに成長しますが、実を取る目的には適さないとか。
 種を播いた後、秋にある程度成長し、冬が来ると雪の下で春の到来を待ちます。そして春が来ると、ご存じのとおり黄色い花畑になります。
 ただし、初めての土地ではなかなか育たないという話もありますし、水はけが良くなければ育ちにくいとも言われています。今年から来年にかけて、そのあたりの相性を見ながら、楽しんで取り組んでいこうと思います。

 それで、菜の花栽培の第一歩が堆肥散布なのです。

 菜の花は多くの栄養分を必要とするため、肥料をたくさん入れます。しかし、化学肥料は使いたくありませんので、昔ながらの堆肥を播くことにしました。
 知り合いに「堆肥がほしい」と頼んだところ、ある朝電話があり、「今から行くよ」ということです。しばらくすると、堆肥を満載した軽トラックが我が家へやって来ました。

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 今更言うまでもなく、堆肥は動物の糞と藁や草などを混ぜて発酵させたものです。少し(?)臭いがあります。たちまち色々な虫が寄ってきます。知り合いのおじいさんは、手早く堆肥を畑に山積みにし、「また来るよ」と言い残して去っていきました。結局、1日がかりで5往復もしてもらい、我が家には有り余るほどの堆肥の山ができました。

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 大きなフォークを使い、積まれた堆肥を畑にまんべんなく広げます。どんどん堆肥が届くので、家族みんなで堆肥を運びます。写真は息子が手伝ってくれている様子ですが、ヤツめは2分もしないうちに「はい、休憩」と言って遊びだしてしまいました。

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 畑一面に堆肥を広げた後、耕耘機で耕します。これ、やってみると結構面白くて、結局は妻がほとんど耕してくれました。
 この後、しばらく養生して堆肥と土を馴染ませ、排水のための溝掘りをする予定です。約1m間隔で深さ30cmの溝を掘るのですが、これがかなりの重労働。

 ところで、黙々と堆肥散布をしていると、色々と考えることもあります。
 現在、僕は小学生より牛が多くいる町に住んでいます。農業機械の普及で牛耕がなくなっていっても、数頭の牛を飼っている家がまだまだ存在しています。それは、良い堆肥をつくるためでもあります。我が家に堆肥を運んでくれたおじいさんによると、「やっぱり堆肥が一番、米の味が全然違う」ということです。
 堆肥には色々なものが混ざっています。牛の糞、稲藁、草刈りをした後の草など。牛が草を食べて糞をします。稲を刈り取った後には稲藁が出ます。これらを混ぜ合わせ発酵させて堆肥ができます。堆肥は田畑に戻って再び稲になります。これぞ里山のサイクル=循環です。

 そんな循環系の中で無理なくエネルギーファームを成立させること。それが僕の目標です。そして、そこで取れたエネルギーを使った暮らし方は、きっと次の社会の構築に通じると確信しています。
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by senang | 2007-09-06 00:40 | 【2】エネルギー
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