里山はブームなのか? -レンジャーの話から-
 今日、レンジャーの1人と話しました。彼女は、大学生の時に里山保全団体に関する調査を行っています。調査の一環として、どんな人が里山保全活動に関わっているのかについて調べたところ、次のような傾向が見えてきたとのことです。

 「里山を守ろう」という意向を持って参加している人は、大半が都市住民である。しかも、かなりイメージに左右されており、必ずしも「里山とは何か」「なぜ保全が必要か」ということを理解しているわけではない。
 在住地付近の里山が荒れていてもあまり関心はなく、メジャーなところ、きれいに手入れされているところ、インターネットなどで情報が入手しやすいところに興味を持ち、そこを守りたいという意識があるようだ。
 今、団塊の世代の大量退職と時期を同じくして、里山は一種のブームになっている。


 こんな話を聞きながら、僕は次のように感じました。

 農地や里山を復活したり、空き家を補修したりという作業を呼びかけると、それなりに反応はあるのかもしれません。しかし、それが名も知らぬ辺境の地の限界集落で実施するということになると、やはり関心は薄れるのかもしれません。また、ブームであれば、熱気が冷めると里山に関わりたいと思う人が少なくなるのかもしれません。

 ネームバリューやブームで里山保全に関わる人は、どちらかと言えば来てくれなくてもよいと思っていました。しかし、里山に対する一般的な関心がこのような傾向であり、大衆を巻き込んだ社会システムの変換に着手するのであれば、ここを出発点にしなければならないという状況にあります。また、きっかけはどうであれ、来たことでその人や地域にとって何かの変化が起こったり、百聞は一見に如かずでイメージがガラリと変わるのであれば、それはそれで良いのかもしれません。

 話をしてくれたレンジャーは、大阪からの参加で1週間滞在します。その間に、都市住民と限界集落でどのような作業を組み立てることがベストなのか、じっくり考えてもらう予定です。
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by senang | 2007-08-13 19:18 | 【3】スタッフ
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