人間には環境保護が無理であることを露呈したイベント
 「ライブ・アース」。これまた不都合なことがオンパレードのイベントですね。地球温暖化防止や環境保護を訴えているにもかかわらず、大規模なコンサートに要する電力、1箇所に大勢の人間が集結することに要するエネルギー、イベント開催や広報に費やされる紙などを考えると、大量の資源消費をしていることは明白です。しかも世界規模で。
 温暖化防止や環境問題について人類の理解を求めようとするのであれば、まずは無駄なイベントやメディアに費やしているエネルギーを抑え、その分でできる範囲の行動をすべきではないかと思います。現状を野放しにしながら、さらに大きなエネルギーをかけて環境問題を訴えてしまったわけですから、そのメッセージは俄然嘘っぽくなってしまいました。
 名だたるミュージシャンが参加したものの、下手なMC(下記)で環境問題に対する認識の低さを露呈してしまったようです。彼らがこれからの世代をリードすることが無理であることを決定づけたと言ってもよいでしょう。「本当に地球のことを考えるのなら、こんなイベントはしない方がよい!」ということくらい言った確信犯的出演者はいなかったのでしょうか。

 現代は、「ライブ・アース」が何の疑問もなく受け入れられてしまう社会です。そう考えると、温暖化や環境破壊のリミットが来てしまう前に、環境容量をしっかりと見据えた社会をつくるなどということは、到底無理なのかもしれません。



 音楽を通じて、地球温暖化防止を訴える世界規模のチャリティーイベント「ライブ・アース」が7日、千葉などでスタートした。ゴア前米副大統領(59)らが提唱したもので、世界9カ国10都市で開催。収益は環境保護に使われる。
 日本の会場は2カ所。千葉・幕張メッセでは、倖田来未(24)が「みんなが(環境に良い)ちっちゃいことをやれば、これだけいるんだから大きいものになる」と聴衆に語りかけ、絢香(19)が「私はエコバッグやはしを持ち歩いています」と呼び掛けると、会場から大きな拍手を浴びた。大塚愛(24)も「私の小さな音楽で、少しでもみんなの心を動かす歌が歌えればと思いました」と訴えた。
 京都議定書の舞台となった京都・東寺の特設ステージでは、五重塔や金堂がライトアップ。荘厳なイメージの中、この日のために再結成したイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)やUAらが環境保護を訴えた。
 コンサートは、この日から8日(日本時間)まで24時間にわたって世界9カ国で順次開催。海外ではマドンナやデュラン・デュランがロンドンで、上海のシンボル「東方明珠タワー」下の会場では、女子十二楽坊やサラ・ブライトマンらが、見事な演奏で観客を魅了した。
 世界各地で総勢100組以上のアーティストが参加したパフォーマンスは、テレビで生中継されたほか、ネットでも映像配信され、約20億人が視聴するという。エチオピアの飢餓救済を目的とした85年の「ライブ・エイド」、貧困撲滅を訴えた05年の「ライブ8」に匹敵する世界規模の音楽イベントになった。
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by senang | 2007-07-09 10:08 | 【2】エネルギー
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