Y自治区での社会実験
 近々、資源の自給と循環のための大々的な社会実験に着手します。限界集落エリアで、土地資源の再評価、放棄されている農地の復活、エネルギーの確保、生業の創出など、自給的暮らしを実現するための条件整備を行います。現在、そのための調整作業に追われているところです。

 人口1,600人のY自治区。そこが実験フィールドです。この地区を対象に、環境容量がどれだけああるのかを土地面積から試算してみました。

  農地面積325ha÷必要農地面積0.15ha/世帯
  =2,167世帯 ×5人=10, 833人

  森林面積8,910ha÷必要林地面積3.25ha/世帯
  =2,742世帯×5人=13,707人

 Y自治区には、ざっと住民の7倍の人数を養える資源蓄積があります。

 今回実験を行うのは、この中でも限られたエリアです。とっかかりとしては、1つの谷やまとまった農地(耕作放棄地)などが対象となるでしょう。下の写真をご覧いただければ、どんなところなのかがだいたいイメージできると思います。
 プロトタイプですので規模が小さくなってしまうことは否めませんが、最低でも上記の計算式にある1世帯あたりに必要な土地資源(農地0.15ha・林地3.25ha)に毛が生えた程度は確保したいと考えています。
 まずはここの環境容量を計測し、それに基づいて自給的生活を送るために利用可能な資源量、インフラ整備、人役、時間、人間関係(コミュニティ)などを忠実に積算したいと考えています。そうすることによって、上記の机上計算の誤差を修正することができます。さらに、必要人数と扶養可能人数のバランスについても考えることができます。
 これはきっと、全国的に里山資源を再利用する際のガイドラインとなることでしょう。例えば、全くの未利用資源に対して、○円・△人役を投入すれば□人の生存が可能となるという試算ができます。それが基盤となり、○円の予算でどれだけの資源自給を実現できるかという政策論議につながります。農業政策も、本来はこのようなベースがあってこそ初めて成り立つと思います。
 ま、最初からあまり硬い話をするのも無粋なので、まずは夢を描いたり、楽しいアイディアを出し合ったり、汗をかいて作業をしたりできる仲間集めから始めようと思います。多様な関わりが生まれるといいなと考えています。

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by senang | 2007-06-21 11:09 | 【2】自給について
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