ビニールハウスの復旧 その2 放ったらかし栽培
 マルチを剥いだ後、耕起して植え付けをします。作業をしながら骨組みだけのビニールハウスの中に立ち、今の農業は石油製品なしにはできないことを痛感しました。

 そもそも、ビニールハウスのビニール。代表的な石油製品です。そして、主な作物の産地では、石油製品に覆われた農地で作物を育てているわけです。
 同じく、マルチも石油製品です。マルチを張らなければ、取っても取っても雑草が生えてくるため、これなしには作物はできないというのが実情です。さもなければ、除草剤を撒くことが当たり前となっています。しかし個人的には、農作物を育てるのに石油製品や化学物質で「雑草を抑える」という発想にどうしても馴染めません。それは、周囲の草と切磋琢磨して生き残った野菜の方が美味しいということを、経験的に知っているからなのかもしれません。
 耕起には耕耘機やトラクターが欠かせない存在です。昔は牛で耕していましたが、機械の普及で牛耕は姿を消しました。そして、機械は石油で動きます。

 そんなことを考えながら、「現代農業は石油製品や化石燃料なくしては成り立たない」ということに行き着きました。

 集荷・出荷・選別・輸送といった流通の仕組みにも大量の化石燃料が消費されています。ちなみに、石油製品でできた資材・化学肥料・機械の販売、作物の系統的な出荷は、JAが率先して進めています。
 食糧の自給・供給を考えるにあたっては、エネルギー問題を先に解決することが重要です。さらには、農業生産と流通の構造的な問題もあり、これを抜本的に変えていかなければならないと感じました。

 話は戻りますが、ビニールハウスの手入れが終われば、ビニールもマルチも張らずに野菜を植えて、雑草とともに育てる「放ったらかし栽培」を試みようと考えています。
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by senang | 2007-05-01 14:40 | 【2】エネルギー
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