脱・集落&新たなコミュニティ創出 その4
 その1 その2 その3

【その4 異分野連携による目的縁コミュニティの形成】

 僕は近々、薪を確保するグループを立ち上げようと考えています。ストーブのある家、薪風呂の家、野外で木を燃やして料理をしたい人などを集める予定です。木を伐って運んで割るという力仕事は1人では大変ですし、危険が伴う山作業は安全確保のために複数人で行うことが望ましいです。そのため、「薪を確保する」という共通の目的を持つ者を集めて組織化して、共同で作業をしようというわけです。このようなものも、目的縁コミュニティの1つと言えます。



 同様に、使われなくなった農地を復興させようと思う者、山の手入れを進めたい者、捨てられた農地を再利用してエネルギーファームにしようと考えている者などを組織化することも考えられます。これらをもとにプロジェクトが成立します。
 目的縁コミュニティは、力仕事をする者だけを集団化するのではなく、他に専門的な情報や技術を持つ者、世界の状況に明るい者、または全くの畑違いの者などによって構成されることで足腰の強いものになるでしょう。異分野同士の者がお互いの能力を出し合いながら弱いところを補強しあい、コミュニティ全体をしっかりしたものに育て上げていくことが理想的です。そして、そんなプロジェクトを複数組み合わせることで、多様性が生まれるとともに自給圏の形成が可能になります。
 もしかすると、資源の保全と利用を実現させる次世代のコミュニティは、集落などの地縁という性質以上に、人的つながりなどが絡み合った立体的なものになるのではないかと予測しています。例えば、ある里山エリアをフィールドとしながら、その維持管理に知恵を出したり指示をしたりする人が遠方の都市部に住んでいて、現場と連携して手入れをしていくというイメージです。当然ながら、里山の資源は都市部に住むコミュニティ構成員へも提供されます。
 このようなコミュニティは既に存在しているわけではなく、これから立ち上げていく段階にあります。なので、はっきりとしたことはわかりません。模索しながら形にしていきたいと考えています。
 資源があるのは農地や山です。つまり、土地の所有者が資源再活用の鍵を握っているということになります。土地の所有権と利用権を次世代のために整理するということも視野に入れながら、所有者を取り込んだ目的実現型のコミュニティをつくっていくことが必要なのかもしれません。
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by senang | 2007-04-10 14:00 | 【2】コミュニティ
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