N氏の営農と生活の改善 その4
 改善作業は農業だけにとどまらず、家屋のリフォームにも及びました。時系列で見ていくことで、農家の近代化の足取りがうかがえます。

e0052074_20324786.jpg

  ↓
1950年当時の間取りです。明治時代に建てられたもので、シンプルなつくりをしています。牛舎が家の中にあること、トイレと風呂が外に面していることが特徴的です。そして、家族個々人のプライベートを保つスペースがほとんどありません。

e0052074_20325871.jpg

  ↓
 リフォーム後(1956年)の間取りです。左端を増築し、「勉強部屋」と「主婦部屋」がつくられています。さらに、台所周辺も増築・改築し、使い勝手を良くしています。

e0052074_20331593.jpg

  ↓
 2006年秋、僕が入居した時の間取りです。1956年の間取りに加筆しました(緑の部分)。1980年頃の大規模なリフォームをはじめ、1956年当時から何度か手が入れられており、玄関、台所、和室、風呂場などが一新されています。
 この図面には書き込まれていませんが、一新された箇所には2階もつくられて部屋数が増えています。

e0052074_20342616.jpg

  ↓
 さらに僕が手を入れた箇所(赤い部分)です。ストーブを置き、煙突を取り付け、外に薪置き場を増設しています。さらに、冬季は広い部屋に断熱材の壁を立て、暖房効率を良くしています。板1枚だった天井にも断熱材を敷き詰めています。「勉強部屋」と「主婦部屋」は、日常生活では使い勝手が悪く、痛みも激しかったため、現在は倉庫として使っています。

 N氏の営農改善の足跡をたどることで、農地や林地や家屋は不変・不動のものではなく、その時の状況に応じて手が加えられていることを認識しました。そしてまた、新たな時代の自給生活へ向けて、僕も手を加えつつあるところです。
[PR]
by senang | 2007-03-30 20:34 | 【2】DIYな暮らし
<< 複層的なコミュニティ・レイヤー... N氏の営農と生活の改善 その3 >>