環境の連鎖 暖冬のツケは夏にやってくる?
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 ここは山陰の豪雪地帯なのに、今シーズンの冬はほとんど雪が降っていません。12月末と1月上旬に15cmくらいずつ降ったきりです。それらもほとんど消えてしまい、屋根の雪が落ちて溜まっていた箇所にわずかばかり残っている程度です。
 積雪量2mという昨シーズンもおかしな状況だったのですが、それ故に去年と今年のギャップの大きさを感じています。そして、自然のリズムが大きな変動を始めたことに対して、何かが変化しはじめている兆しを感じます。

 さて、「雪がない」ということがどのようなことなのかを考えてみました。雪がなければ除雪の手間が省け、道路事情も良く、何かと過ごしやすいとは思います。しかし、この地方の生活や仕事のリズムは、冬場に空から大量の水分が降ってくることによって成り立ってきました。雪があるべき時にないということは、そのリズムが大きく狂うことになります。

 通常は、冬の間に雪が降り積もり、それらが春になって溶け、山々の小川や地下水などの水脈となり、田畑を潤します。多くの水は、雨や雪が降った直後に表層に出てくるのではありません。土を通って地下水脈となり、一定のタイムラグを経て我々の目に見える形で姿を現します。
 人間本位の考え方をすると、今の時期に天の恵みである水(雪)が少ないということは、生活がしやすいから良いと楽観視できない側面があります。例えば、今年の夏あたりに大きな水不足になることも考えられます。水がないことによって、水を必要とする農業や人々の生活が困窮するだけで済むのならまだ良いのですが、周囲の環境が変わることも大いに考えられます。例えば、動植物の大量発生あるいはその逆などが、かなり高い確率で生じると思います。

 雪が少なくて過ごしやすい冬のツケは、夏になって払わなければならないのかもしれません。生物は、地球のリズムに素直に従って生きています。我々は、それらを夏になってにわかに害虫獣扱いするのではなく、今から長期的に危機を想定することが必要だと感じます。

 今の時期は特に、環境の変化に対応してやっていける柔軟性が人間の考え方や行動に必要なのかもしれません。
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by senang | 2007-01-24 09:46 | 【2】環境との対話
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