新しいモノサシ 「地球を壊すか・壊さないか」
 先日、養老孟司氏が、「石油がタダ同然にある現在は狂気の沙汰である。70kgの人間を2tもある車で運ぶなんてことは、まともではない。」とおっしゃいました。石油文明とも言うべき現代のおかしさを見事に表した一例であります。もっともだと思いました。
 なぜ、エネルギーの適正な利用という観点からすると、かなりおかしなことが行われているのか?なぜ、2tで70kgを運ぶことが可能になっているのか?それは、「経済という枠組みの中で可能だから」、わかりやすく言えば「安いから」できていることではないかと思います。

 地球は常に変わり続けています。人間を基準にすれば、そのペースはゆっくりなのかもしれません。しかし現代は、そのゆっくりペースを何倍にも早めて物事を進めることが当たり前に行われています。その概念を支えているのが経済という妄想であり、駆動力となっているのが化石燃料ではないでしょうか。

 養老氏は、こうも言いました。「もっと自然な生き方が必要ではないか。」個人的には、自然な生き方というものは地球のペースに合わせることではないかと思っています。それは、1年間に数cm動くという大陸プレートに歩調に合わせろというものではありません。言い換えれば、地球を壊さないことであると表現できます。
 経済性を絶対視し、高いか安いかという判断基準は、そろそろ破綻してきつつあります。というより、早く破綻させるべきです。これに替わり、これからの100年は、地球を壊すか・壊さないかというモノサシを持って世の中を見ることを提案します。家でも、仕事でも、社会でも、国際関係でも。

 これ、経済的なモノサシより簡単でわかりやすいと思うのですが、いかがでしょう?
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by senang | 2006-09-14 18:55 | 【1】持続的な生き方
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