今の社会や価値観とは決別する 2 - 格差の拡大-
 最近、格差が広がっていると言われています。その実態は、正社員と非正社員(臨時、パート、アルバイトなどフリーターに属する者)との間の所得格差ということらしいです。低所得者層では、収入が少ないことが要因となって結婚に二の足を踏む者が増え、ひいては少子化につながっているという分析もあります。さらに、全体的には少数である高額所得者が、日本の全所得額の大半を占めているという偏った実態もあります。
 格差拡大の本質的な問題は、所得のアンバランスの発生や低所得者層の発生ではないと思います。個人的な仮説ですが、社会観や価値観のレベルが下がると、所得に限らず様々な局面で格差が広がるというような法則性や因果関係があるように感じます。所得についても、格差が出ているのであれば、景気や経済の動向を分析することに加え、仕事、社会、生き方などに対する国民の考えがどうなっているのかを調べた方がよいでしょう。

 現状を出発点として考えた場合、格差はますます広がり、二極化してしまうのではないでしょうか。なぜなら、今は決して社会観や価値観のレベルが高いとは言えないからです。戦後の日本は、確かに急速な成長を遂げました。反面、アメリカ的な家族像や社会像が追求され、消費が美徳とされ、物質的な豊かさが価値観の至上として位置づけられました。このようなライフスタイルと考え方を進めてきた結果が、昨今の格差の拡大を招いたと考えることもできると思います。
 この即物的な価値観から脱出しない限り、格差は拡大し続けるでしょう。そして、その格差(ギャプ)を現在の社会システムではリカバーできなくなる日が来ると思います。その時に破綻を迎えます。猶予期間は15~20年といったところではないでしょうか。

 社会そのものに軌道修正をかけるならば今しかチャンスはありません。しかしそれは、大変な労力と時間がかかります。危機感を感じた少数の人が軌道修正に労力と時間をかけたとしても、大多数の人は上記のような価値観から脱出できないでしょう。
 格差の一層の拡大が招く社会の破綻。それが一昨日に記事として書いた「分岐点」なのかもしれません。そして、正確には「分岐」するのではなく、社会の破綻を乗り越えることができなければ淘汰され、乗り越えることができる者=新たな価値観を持つ者に生き残る余地があるという構図なのではないかと考えています。

 今後の15~20年で社会の軌道修正を試みるのか、個々のレベルで生き残るための価値観を身につける=発想を変えるべきなのか、または両方が同時に進むのか・・・。いずれにしても険しい道のようです。
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by senang | 2006-08-09 23:57 | 【1】100年後
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