バビ・グリン
 バリ島の儀礼料理「バビ・グリン」をしました。インドネシア語で、「バビ」は豚、「グリン」はぐるぐる回す、という意味です。要するに、豚の丸焼きです。バリ島にある数多くの儀礼のうち、おめでたい場面で出される料理です。今回は事情により、豚ではなくイノシシを丸焼きにしました。写真でも、鼻先が長い様子からイノシシであることがおわかりいただけると思います。

 イノシシを丸焼きにするにあたり、我が家で息子と話をしました。

 「今度、イノシシの丸焼き食べる?」
 「うん、食べる食べる!」
 「イノシシを殺すところからやるんだよ」
 「え!?・・・そんなかわいそうなことはいやだ!」(と、息子は怒って机を叩く)
 「じゃあ、さっき食べたのは何の肉?」
 「牛」
 「牛はよくて、イノシシはかわいそう?」
 「牛もかわいそうだけど・・・」
 「でも、食べないと生きていけないね」
 「うん、そうだけど・・・」

 息子にとって、答えは出なかったようです。実は、僕自身も小学校4年生の時にこの問題に直面し、未だに納得のいく答えを得ていません。
 確かなことは、食べるということや生きるということは、他者の命をいただくということです。生きている者は、無数の死んでいった者があって成り立っているということです。

 そのことが少しでも息子に伝わっていればよいと願っているところです。

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by senang | 2006-07-03 17:57 | 【1】地球のリズム
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