先日、ある会合でおじいさんが突如として口を開きました。80歳に届く年頃とお見受けしました。演説が長かったので、要点だけまとめると、次のようになります。
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「石油が高騰しているように、これからはエネルギーの不足や高値が問題になると思います。その一方で、田舎には放棄されたままの農地がたくさんあります。そこへトウモロコシやサトウキビを植えて、エネルギーを生産したいんです。」
そんな話をしていたら、隣に座っていた無口な男性が口を開きました。「米は18%と、アルコールが抽出できる率は一番高いんですよ」と。実はその人、杜氏さんでした。
次の日、おじいさんの住む地区を訪ねました。地区住民に対して同じ主張を繰り広げ、「この地区の農地でエネルギー生産をすることがわしの夢なんです。県内に有名な自動車メーカーもあるから、そこと連携して燃料利用を実用化できないものかと考えています。今度、栽培や燃料化の技術開発を進めようと市長に言ってみようかと考えているんですが、どうなることやら。20年後までには実現したいですね。」と語っていました。
それを聞いた地区の人々は、「そこまでしなければ京都議定書は守れんかもしれんなぁ」と、理解を示していたことが印象的でした。
エネルギーファーム計画、この地区なら現実のものにできるかもしれません。