生き残りあるいは絶滅へ向けた10のシナリオ
 人類がこの先をどう生き残るのか(または生き残ることができないのか)について、いくつかのシナリオを考えてみました。空想の域を出ませんが、視野を広げる材料にしていただければ幸いです。

シナリオ1:価値観と暮らし方に方向転換が起こる
 徐々にではあるが国民的理解が形成され(価値観の転換)、社会システムや生活様式を変えていく。ひいては、この動きが全世界に広がり、地球レベルで成長型社会から持続型社会への移行が実現する。
→発展の兆し=持続的生き方の実現

シナリオ2:体制によって強制的な方向転換がもたらされる
 価値観の転換は自然発生的に起こるものではなく、その必要を認識した国家や行政などによって積極的に社会システムの再構築が行われる。そのため、少なからず反発も生じる。一時的な混乱はあるが、数十年かけて持続型社会が確立される。
→発展の兆し=持続的生き方の実現

シナリオ3:現状のまま推移して化石燃料が高騰する
 国家や行政はこれまでの社会のあり方に疑問を持つことはなく、イニシアチブを取ることもしない。一方、価値観の転換や社会システムの再構築がなされないため、近視眼的な資源(主として化石燃料)の確保が急務となり、経済に多大な影響が出ることになる。
→発展の兆し=持続的生き方の実現

シナリオ4:化石燃料をめぐって国際情勢がますます不安定になる
 現状の生活レベルの低下を受け入れられないことを棚に上げ、化石燃料の枯渇に端を発して争乱が起きる。資源確保の重要性に比例し、軍備強化も進められることとなる。
→劣化の兆し=絶滅への第一歩目

シナリオ5:成長型社会が破綻してはじめて方向転換が起こる
 現状の社会システムが破綻する。そこではじめて暮らし方を変えなければならないことに気づく。<→オプション1へ>
 しかし、オプション1に比べると、経済破綻によって貧困の進行、失業者の増加、などが深刻化しており、社会システムの再構築は容易ならざる状況になっている。
→発展の兆し=持続的生き方の実現(ただし大きな痛みを伴う)

シナリオ6:世界規模で戦争が勃発する/環境問題も深刻化する
 社会システムの破綻を修復するため、資源をめぐって世界規模で戦争状態に突入する。世界大戦の様相を呈する。
 また、化石燃料を使い続けることにより、地球温暖化などが依然として進み、環境問題が深刻化する。
→劣化の兆し=絶滅への第二歩目

シナリオ7:格差拡大と人口淘汰/国外脱出
 戦乱により、経済、教育、文化が停滞し、ひいては人間性の低下が起こる。敗戦国における生活レベルは極度に低下し、民衆がスラム化する。戦勝国はわずかになった資源をほぼ独占し、従前の発展を続けようとする。なお、戦乱という人為的な人口淘汰が実現するため、生き残った者(戦勝国)が使うことのできる資源は、一見すると増えたように感じられる。
 化石燃料の消費は依然として続くため、環境問題は一層深刻化する。国境の発展的な解消と交流の促進ということを名目に、環境問題を逃れる動きが目立つようになる。実質的に、途上国に対する植民地化が進む。
→劣化の兆し=絶滅への第三歩目

シナリオ8:スラム化から貧困国へ移行する
 戦勝国と敗戦国の格差が著しくなる。敗戦国ではスラム化が進み、人口増加と生存率低下が起こり、典型的な発展途上国もしくは貧困国の人口増減パターンを形成する。
 なお、オプション5で社会システムと価値観を転換させる痛みに耐えきれない場合、結果的にここに帰着することとなる。
→劣化の兆し=絶滅への第四歩目

シナリオ9: 絶滅へのサイクルを繰り返す
 人間は「増加→淘汰→増加」というカルマから逃れることができない生物である。その結果、オプション3~8をたどる以外に道はあり得ない。このサイクルを繰り返すうち、人間が住める環境が地球規模で失われ、人類は勢力を欠いていく。
→劣化の兆し=絶滅への王手

シナリオ10: 新勢力が台頭する
 人々の価値観は一様ではない。人間のカルマに身を置きながら、持続的な生き方を目指す者も現れる。旧来の価値観を持つ大半の者から反社会的と見なされて攻撃の対象になるが、点在する少数派が集団化・組織化していくことにより、現行の社会と勢力を二分する存在にまで発展する。
 両者は生物学的に見れば同じ人類であるが、価値観や生き方の面では全く別のものとなっていく。長期的に見ると、別の生物として枝分かれする分岐点と言える。
→進化の兆し
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by senang | 2006-06-06 17:24 | 【1】持続的な生き方
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