様々な100年後(その4)
 僕が住んでいる町に林業に携わる知り合いがいます。同年代のIターン者で、家族ぐるみのつきあいをしています。
 この人、しょっちゅう妙な生き物を持ち込んでくるのです。赤マムシの文字どおり真っ赤なマムシ、色素が抜けて内臓や骨が透けて見える突然変異のアマガエル、全国的に珍しいグンバイトンボなど。この前は、網ですくい取ったと言ってコウモリを持ってきました。

 しかし、彼はただの妙な生き物マニアだけではなかったのです。

 昨日、彼の大演説を聞かされました。話し出したら止まらないという感じで、人の話も聞かずに熱弁をふるっい続けます。
 そこで驚いたのは、その大演説がこのブログで僕が書いている内容と同じ路線であったということです。彼は、化石燃料に頼った文明の限界、成長型社会の限界、世界的な人口急増に問題意識を持ち、その解決方法を里山資源とその利用の技術・知恵に見出そうとしています。「灯台もと暗し」とはまさにこのことでした。

 そんな彼が語った地球の未来です。
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 世の中、全部おかしいねん。でもな、人間は行き着くとこまで行くと思うで。「我先に」と蜘蛛の糸に群がってくのが今の社会やからな。でもな、糸はそのうち切れるよ。
 石油がなくなるより温暖化の方が先に深刻になって、人間は住めへんなる思うで。そのうち人間が絶滅して、100年よりもっと先かもしれんけど、新しい生き物が誕生するんちゃうかなぁ。サルみたいなのが巨大な鳥の影に怯えながら暮らすような感じで。

 2020年問題について話を振ると、彼はこう言いました。
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 今、何年かいな?2006年やろ?あと14年しかないやん!?あれ、生きとる間やん!いや、僕はな、そんなに早う絶滅せぇへん思うけど、住みにくぅなっとるのは確かやろ。

(以上、30歳代・男性)

 問題意識と目線が同じ人が、こんなに身近にいたということが何よりの驚きでした。同じような意識を持つ人間があと少し集まれば、この町で何かが動きはじめるのではないかという感触を持っています。
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by senang | 2006-06-01 10:23 | 【1】100年後
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