自然は歓迎も拒絶もしていない
 今日は早朝から山登りをしてきました。頂上付近にブナ林が残る1,200m級の山です。

 新緑のきれいな時期で、鳥のさえずりに心が洗われました。一面に霧がかかっていて、上へ登るほど霧が濃くなります。山頂では、霧で5m先が白く靄んでいるほどでした。よく考えてみたら、雲の中を歩いていたわけです。朝から雨が降らないか心配していましたが、雲の中なので湿度はほぼ100%だったものの、幸いにも上から雨が降ってくることはありませんでした。
 一面の新緑は、言葉を失うほどに美しかったです。雲の中で新芽に細かい水滴がついている様子も幻想的でした。「ゴゴゥ」と音を立てて流れ落ちる滝も豪快です。台風や雪で倒れてしまった木々に淘汰のドラマを見て、朽ち果てた大木に時間の重みを感じました。
 山道を登りながら、鳥のさえずりに耳を傾けていました。多くのカラ類がにぎやかにずっとさえずっていました。面白いところでは、「キョロロロロロ・・・」というアカショウビン、その名のとおり「ジュウイチー」と鳴くジュウイチ、「ドドドドドドドド・・・」というヤマドリの羽音が聞こえてきました。姿は見えないながらも、命の躍動感を感じました。
 ただ1つ心残りだったのは、カメラを忘れて行ったこと。この場でも今日の様子を紹介できず、とても残念です(代わりに上空からの様子をご覧ください)。

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 これまで、「自然はいい」と思っていました。しかし今日は、それとは別のかなり淡々とした感覚も常に感じていました。それは、「自然は我々を歓迎していなければ拒絶もしていない」というものです。また、「自然は優しくもなければ厳しくもない、逆に、優しくて厳しいものである」ということも感じました。
 生物は、淘汰、進化、生き残りの結果として今の環境をつくっています。その論理の中で、人間というものは、生物にとって利用できるものなら利用の対象となるでしょうし、利用できなければ放っておくでしょう。また、障害となれば排除するのかもしれません。人間が自然の中に返っていく時には、そのことを忘れてはならないと実感しました。

 今月中に再び登る予定です。次回も木々の間を歩きながら、また違った感覚に浸るのかもしれません。今度こそカメラを持っていかなければ・・・。
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by senang | 2006-05-14 23:59 | 【1】地球のリズム
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