20世紀的価値観から抜け出せ!
 100年後。これを文字どおり数値として考えると、2106年の5月11日ということになります。勿論、2106年の世界を描くということは興味深いことであり、それくらい先を見越しつつ今を考えることはとても重要です。

 この解釈に加え、もう1つの「100年後」の考え方を示しておきます。

 1世紀は100年を単位としています。現在は21世紀。100年後ということは、22世紀ということになります。
 ここで、単純に20世紀(過去)、21世紀(現在)、22世紀(未来)と位置づけてみましょう。そのうえで、100年後の22世紀まで生き残ること、そのための持続的な生き方を模索するとなると、今の21世紀がとても重要な意味を持つことになります。つまり、「今をどう生きるか?」ということを明らかにし、そのことに心血を注くことが不可欠になるというわけです。

 それでは、過去があって今がある、今があって未来があるという連続性の中で、今を考えるために過去を振り返ってみましょう。つまり、20世紀をどう評価するか、20世紀はどんな時代であったかということを明らかにする必要があります。
 あらゆる面で、20世紀は特殊な時代であったと言えます。世界中の人口が爆発的に増えたのは20世紀ですし、文明の急激な進展によって独特の価値観を持つようになったのも20世紀です。都市ができ、人間が自然や環境など地球とのリンクを絶って生きるようになりました。物質的豊かさ(この場合、「豊かさ」という言葉には違和感を感じます)を獲得した一方で、今の社会状況は「消費社会」、「使い捨て経済」などと表現されています。
 さらに付け加えるならば、20世紀は人間性の喪失や劣化が著しく進行した時代でもあったと感じています。それは昨今のニュースを見れば明白です。常軌を逸した事件や、開いた口がふさがらなくなるような主張、無気力を増長する低俗エンターテイメントが乱れ飛んでいます。

 20世紀的価値観は100年後も有効なのでしょうか?個人的には、全く有効ではないと考えています。「そんなことない、今の世の中は人類の進歩の結晶だ!」、「今は昔に比べて素晴らしい世の中になった!」、「このまま行けば未来は明るい!」と本気で思っている方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃるのなら、そのお顔を拝んでみたいものです。

 ということで、これからの100年(21世紀)を考えるポイントは、22世紀まで生き残っていくために「過去100年(20世紀)の価値観をひっくり返す」ということ、そして、「22世紀に生きる子孫のために新たな価値観を生み育てること」だと考えています。
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by senang | 2006-05-11 17:19 | 【1】100年後
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