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雪国の暮らし方
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 昨夜から雪が降り出し、現在の積雪量は約70cm。寒い雪国の生活は、暖房費、長靴、除雪のための用具、スノーターヤなど、暖かいところに比べるとお金がかかります。雪道では車が事故を起こす確率も格段に上がりますので、そんな時は修理や保険のための支出は高額&突発的で、時にはかけがえのない命というお金では換えられないものを失うこともあります。今日も、「こんなとこ、もうイヤだ」という話を聞きました。生活者にとっては、不便という言葉では言い尽くせない不安や負担があるのでしょうね。お察しします。
 しかし、同じ生活者としての立場で言わせていただきますと、厳しいと嘆くより、自分は雪国に住んでいることを受け入れればよい、雪国ならではの暮らし方を身につければよい、それだけのことです。他と比較するから厳しいわけです。さらに雪国ならではの生活を楽しめればなおヨシなわけです。
 暮らし方の知恵と技術といえば、例えばこんなことでしょうか。寒い日は水道が凍らないように少しだけ水を小出しにするとか、軒先に伸びたツララが窓ガラスを割らないように早めに折っておくとか、圧雪道路を車で走る時はブレーキをかけないとか、ワイパーが雪の重みで折れないように夜間は立てておくとか、駐車場の除雪面積が少なくて済むように車の停め方を工夫するとか、除雪作業の時はすぐに体温が上がるから厚着をしないとか・・・。そういうことを身につけていれば、「あちゃぁ!」ということは格段に減ると思います。
 現代社会の知恵以前に、暮らし方の知恵は昔からたくさんあったのでしょうね。そして、寒いところには寒いなりに、暖かいところには暖かいなりに、ところ変わればその地に合った知恵があります。
 自分の気持ちとやり方を基準に考えるのではなく、好奇心を持ちながらも先入観をなくし、謙虚になれば、自然と知恵がついてきます。それ以上に、痛い目に遭うことで教訓が否応なしに身体に叩き込まれるという学習の方が強烈ではありますが・・・。
by senang | 2006-02-08 23:08 | 【0】センシブルワールド
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