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眠男 第17話
 小三郎とアレックスは海岸沿いにある防風林を歩いて横切った。5分ほど歩くと林が途切れて道路が現れ、そこに1台の白い車が停まっている。運転席に人がいて、2人の気配に気づいてエンジンをかけた。そして、2人が後部座席に乗り込むと車を静かに出した。

 「今から久利砂神社へ行くよ。だいたい20分くらいね。」

 アレックスがそう言うと、状況がほとんど理解できていない小三郎は説明を求めた。アレックスは、よしきたとばかりに深く頷く仕草をして解説を始めた。幸いなことに、移動時間はたっぷりある。

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by senang | 2006-02-07 22:39 | 物語
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