山頂のブナ林が伝えてくれたこと
e0052074_983436.jpg

 ブナの木の寿命は約80年。個体差はありますが、だいたい人間とほぼ同じ期間生きていることになります。
 80年の間に、十数mもの高さに成長します。尾根筋に生えているものはまっすぐに伸び、斜面に生えているものは斜めになりながらも天を目指し、風当たりの強いところに生えているものは低く横に伸びていきます。

e0052074_9142977.jpg

 風雪に耐えて数十年を生き延びてきても、大きな台風や大雪でぶっ倒れたりします。当然ながら、木なので自分で起きあがることはできません。そのままの格好で芽や枝が空へ向かって伸び続けます。倒れても転がっても、やはり天を目指します。

e0052074_914322.jpg

 春は芽吹きの季節。毎年4月上旬になると芽を出して葉が茂ります。それはそれはキッチリと測ったように正確です。「今年はやめとこっか」なんてことはありません。そして、約半年の間、太陽の光を受けて光合成をし、秋になると葉を落とします。
 何百年、何万年、いえ、それ以上の時間かもしれません、ブナ達は休むことなくそんなことを繰り返してきました。

 長い長い時間をかけて、ブナ林は生えて枯れてを繰り返し、咲いて散ってを繰り返してきました。その間のわずかな1コマとして、1つのブナの木の80年が組み込まれています。
 人間の寿命は約80年。その間に思ったこと、行動したこと、つくったものは、長い長い時間のわずかな1コマかもしれません。些細なことかもしれません。それでも一個人にとっては、倒れたり転がったりすることは一大事です。社会の中では些細なことでも、それがきっかけとなり、枯れてしまうこともあります。

 倒れても転がっても、ブナと同じように天を目指したい。そのために必要なことや必要な人を見つけ、根を張っていくことの大切さを感じています。
[PR]
by senang | 2005-12-19 09:37 | 【0】センシブルワールド
<< You Spin Me Round キノコの群れが伝えてくれたこと >>