シヴァさんちのライムジュース
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 シヴァさん一家は、夫婦と8人の子供の10人家族。武装ゲリラ組織が統治するエリアに住んでいます。職業は農業で、3エーカーの農地を所有し、稲作をしています。1エーカーあたりの収入は、1シーズン(1年)で約25,000円。他に、牛2頭、羊6頭、ニワトリを飼っていますが、家族を養うためには収入が十分ではありません。今、新たな試みとしてカボチャを植えており、将来はピーナッツなどの商品価値の高い作物をつくりたいと思っています。
 シヴァさんの村には電気がありません。庭先が台所を兼ねており、石と木で組んだシンプルなかまどに釜をかけて食事をつくっています。
 化石燃料も使用していません。暮らし方が20世紀以前とほとんど変わっていないというわけです。そういう意味では、「人間圏」の端っこ、「人間圏」の周回遅れと位置づけることができます。

 “豊かな生活をする”ということを考えた時、シヴァさんは貧しいと言えるでしょうか?僕は決してそうは思いません。収入が少なくても、地球のリズムに密着した生活を送っているからです。
 それは、庭先でシヴァさんと立ち話をしていた時に奥様がもてなしてくれたライムジュースで実感しました。炎天下で飲む果汁100%のジュースは、大地の味がしてとても美味しかったです。いえ、美味しいとか不味いとかいうレベルではなく、身体に流し込んだ途端に土の声が聞こえるような感覚を覚えました。どこからともなく力が湧いてきます。元気が出ます。

 20世紀のモノサシでは、豊かさを測ることができないことを思い知らされました。
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by senang | 2005-12-05 16:13 | 【0】センシブルワールド
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