臭う雪
 先日、山間部でご一緒させていただいた方が言いました。「ここの雪は臭くないんですよ」と。その方が言うには、スキー場の雪や都市部の雪は臭いんだそうです。例えばスキー場では、スキー板に塗ったワックスが飛び散り、凝固剤をバラ撒き、おまけにカルキ入りの水でつくった人工雪を敷き詰めているため、色々な臭いがするんだそうです。雪解け時期、水っぽくなった雪が太陽光で暖められた時が最もひどく、湯気と一緒に臭ってくるとか。なので、スキー場には春になっても草が生えず、土がむき出し。雨が降って土砂が流れるため、冬のシーズン直前には土砂をゲレンデの斜面に戻し、雪を待つということです。
 スキー場ほどではないにせよ、都市部に降る雪も同じような臭いがするとのこと。降ってくる過程で化学物質の類が混ざったり、地上にある物質が吸着されるのでしょうか。具体的なメカニズムはわかりませんが、とにかく新雪だとはいえ口に入れられないというわけですね。

 雪が降れば一面が純白の世界になります。ただ白く覆い隠すだけではなく、その下では様々なものを取り込んでくれているんです。そして、春になれば流し去ってくれるというわけです。

 僕のいる町は中国山地のてっぺんに近いところにあり、豪雪地帯に属しています。幼少の頃は別の県に住んでいましたが、やはり豪雪地帯でした。なので、雪はとても身近なものです。でも、臭いがする雪には出会ったことがありません。近くにあるスキー場も、積もれば営業、溶ければ休業という天気任せの経営をしており、臭う雪は製造していません。その分、お客さんが少なく、採算はとれていないかもしれませんが...
 今年の冬はちょっと見方を変え、雪と人間、雪と環境、人間と環境について注意を傾けてみようと思います。あちらこちらでクンクンしながら。
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by senang | 2005-12-04 00:35 | 【0】センシブルワールド
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