小規模農業 その1:半径5kmプロジェクト
 今、小規模な農業というものを考えているところです。

 昔から疑問だったのですが、町内にはキュウリをつくっている農家、ナスをつくっている農家、マメをつくっている農家などがたくさんいます。その一方で、町内のスーパーへ行くと、県外のキュウリ、ナス、マメなどが並んでいます。しかも、都市部で買うより高い!
 これ、どういうことなんでしょう?どうも納得がいきません。3kmしか離れていないところで栽培されているキュウリはどこへ行っているのでしょう?なぜ高い輸送コストをかけて、県外産のキュウリが運ばれてくるのでしょう?何のことはない、マス流通の不合理で、田舎の方が高いのは、産地(田舎)から都市部の市場へ出荷され、そこからさらに遠方の消費地(田舎)へ運ばれるという構造になっているからに他なりません。手間と時間とお金がかかっているわけです。
 まてよ、流通に時間がかかっているということは、スーパーに並んでいるものに限って言えば、都市部に比べて鮮度が低いというわけですね。しかも高い値段で売っている。・・・やっぱり納得がいきません。
 そこで、せっかく農産物を身近なところでつくっている田舎なら、「極力半径5km以内のものを食卓へあげよう!」運動を展開してみてはどうかと考えています。例えば、このあたりでは、野菜一般、米たくさん、牛肉、牛乳が揃います。・・・さすがに海の魚は無理ですね。
 5kmでは揃うアイテムが少ないのなら、10kmまでヨシとしましょう。それでもダメなら、半径30km・・・という具合に、広げていっても構いません。とにかく、身近なところにあるものから優先的に食卓へあげようという試みです。
 そうすると、農業の形態は、単一のものをたくさんつくって出荷する産地形成型ではなく、少量他品目型になるはずです。つまり、小規模農業が見直されることになるわけです。
 グローバルな視点で見ても、理にかなったことが言えます。どんな保存用薬品を使っているのかわからない中国産シイタケより、家の横を流れる川の上流域で育った原木シイタケの方が良いわけです。BSEの危険を心配しながら美味しくない牛肉を食べるより、何を食べて誰が育てたかがわかり、しかも美味しい和牛肉を食べた方が良いわけです。

 半径5kmにこだわらなくても、できるだけ近いところのものを食べたいですね。海のむこうから重油をたくさん使って運んでくるものが高級だとは限りません。そして、日本の風土と土壌に住む以上、日本でできたものの方が、身体に馴染み、センシブルな感覚を高めてくれると思います。
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by senang | 2005-11-24 23:18 | 【0】センシブルワールド
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